年齢2013年01月24日

 サプリメントの錠剤を飲もうとしたら、うまく飲めなくて喉にひっかかった感じになって、さっきまで七転八倒していました。この年になっても錠剤がうまく飲めない体たらく。いや年を取ったから飲めなくなってるのかも知れませんけど、そういうことは考えないことにします。
 健康診断があったり、直後に風邪引いたりという出来事が重なったので、自分の人生の残り時間をつい数えてしまう今日この頃です。いやそれほどの年でもないんですけど、私の頭の中は十六歳くらいから成長してないなので、あの頃と同じような感覚で身体像を構築しがちなんですよね。いくら童顔とはいえ、さすがに十六歳はズレが大きすぎる。
 私は化粧なしでほいほい出かけるタイプの人間ですが、別に特別素顔が美しいという訳ではなく、朝起きて鏡を見ると、肌にシミなどがちゃんとあったりします。ああこういうのが自己身体像とのズレになって、化粧というものをしたくなるのかと、理解できるようにもなりました。と言っておいて、しないんですけど。そしてざんばら髪のまま目の下に隈をつけてうっそうと外出したりするのです。怖い。老人になったら、近所の子供に恐れられる鬼婆になるのではなかろうか(笑)。

 などと言いながらも、結局のところ私は、世界の時間の流れより、自分の時間の流れを守って生きている種類の人間なので、あんまり真面目に、「年相応」ということを考えてないと思います。
 昔はできたことが今できない、とか、昔はすらすら覚えていたことが今はさっぱり記憶できない、などのエピソードで、人は年を取ったと思うのでしょうけれど、私は「昔できたこと」というのがそもそもあまり多くなく、昔できなかったことで今できるようになったことばかり思い出す都合のよい思考パターンを持っているので、実感しないみたいです。むしろ、無駄に強化されたエピソード記憶能力が、忘れたい過去の愚行悪行をしょっちゅうリピート再生するので、昔より賢くなった今でよかった、と感じることの方が圧倒的に多いです。
 唯一、やりかけている色々なことをやり終えないまま死ぬかもなぁ、と思う時に、年齢や残り時間というものを悲しくカウントするのですが、大抵理性が、「まあどうせ私のやってることなんて世界の人は興味ないし」と片づけて終わりになります。
 ああ、でも、死ぬ前に部屋は片づけないと……な。色々と、申し訳が立たない(笑)。