お寿司2007年08月04日

私は食べ物は縁で出会うものだと思っているので、あまり「おいしいお店の食べ歩き」というものに、実はそれほど一生懸命ではありません。もっぱら、そういう探し物は軽鴨の君やお友達におまかせ。それから有名店というものにも、そんなに興味がありません。
今までいわゆるグラン・メゾンといわれるお店で行ったことがあるのは、恐らく銀座のエノテーカ・ピンキオーリくらいでしょうか。一度だけ誕生日のお祝いをしていただいたことがあります。あれもなかなか特別な夜でしたが、ああいうものは追い求めるものという感じはしていなくて、やはり縁なのであろうと思います。
だから、よく接待や高級店の代名詞のように出てくる「銀座の寿司」というものにも、それほど憧れや興味がありません。ブランドに対する反感というものでもなくて、単なる「私のものではないなぁ」という感覚でしょうか。
そんな私ですが、軽鴨の君が見つけてくれたお寿司屋さんに、二人でたまに行きます。家から少し離れたところの、今ではほとんどないであろう、江戸前の仕事をするお寿司屋さんです。
私はお寿司のことなどまるで詳しくないのですが、そこのご主人のお話を聞いていると、お寿司というのは刺身ではない、ということを改めて思い出します。そしてネタの陰で忘れられがちなごはんが、ふっくらしっとりもっちりとおいしくて、しかももたれないという小食の私にはありがたいところです。
今夜はそこでお夕飯をいただいて、あじやこはだやまこがれいやをたらふくいただいて、ふわふわと帰って参りました。