微不調2007年02月09日

なんだかヴァナ・ディールの冒険ばかり進んでいるように見えているのは、何となく、調子が悪いからだ。でもそれは、私の周囲のみんなのような「とても忙しい!」とか「すごく辛い」とか「泣きたいほど切ない」……といった切実なものではなくて、そこはかとなくただよう不調。
こういうとらえどころのない気分が、私にとっては一番厄介で、ものすごい不調の方がはるかに扱いやすいと思う。あくまで私の場合はだが。
ものすごく辛かったり不調だったりする時は、それをばねにして物書きが進んだり物の見え方ががらりと変わったりして、ふっと「変わる」瞬間がある。楽しい経験ではないが、得るものがあり、無意味ではないと感じられる。
けれどこの「微不調」とでも言うような状態は、ただただ緩慢に気分が低下していくばかりで、ちっとも創造性が刺激されない。一瞬一瞬の苦痛はごくごく微量のものだが、蓄積されていくネガティブな気分は総量では結構な代物と化し、一日の終わりには全くうんざりしてしまうのである。朝は朝で、やはりうんざりと目が覚めるのだが。

この微不調をからりと切り替える道を、早く見つけたいものだと思う。それくらいのコントロールができなくして、(見習いとはいえ)魔女を名乗るというのも恥ずかしいではないか……と自分に言い聞かせるのだ。