探偵小説 ― 2013年02月01日
先日テレビでアガサ・クリスティの人生を取り上げた短い番組を観たせいか、何となくポワロづきまして、DVDを引っ張り出したり、まだ未読の作品を手配したりしています。
日本ではミス・マープルの方が人気があるという話を聞いたことがありますが、私はどちらかというとポワロの方が好きです。ミス・マープルも素敵な老婦人で、ああいう年の重ね方ができたらいいだろうなぁとは思うのですが、どうも「超人的」と言いますか、あの人間心理を何もかもお見通しですよという雰囲気がバリアのようになってしまって、入り込めません。
ポワロが苦手という人がよく取り上げるのが、あの強烈なキャラクター性、作り物めいた個性に対する感情だそうですが、そっちの方が逆に嘘をついていないというか、かえって安心感がするのは私だけでしょうか。むしろ一見人好きのするミス・マープルの方が底意地が悪いような気がしてしまって(すごくいい人なのはわかってますけど)、駄目なのですよね。
もともと、私は人間の弱さというか弱点というか葛藤に惹かれるので、ミス・マープルのような弱さのない人よりも、ポワロのようにデコボコしていてあからさまに弱点があるような人の方が好きみたいです。
あとはやっぱり、ポワロにはヘイスティングスのような、心許す友達がいるというのもあるのかも。この辺りはドラマ版の印象の影響してるのでしょうけどね。
(一応断っておきますが、腐った傾向のアレではなく。男同士が嫌ということでは全然なく、色々なニュアンスがあるはずの人間同士の心の関係を、全部恋愛という箱に突っ込むような扱い方が嫌なんです。同性同士でも恋愛というものは大切なものだと思うんですが、重要な心の交流がある=恋愛みたいな発想は、いかにも幼稚だしうんざりします。人生で恋愛が主要なファクターじゃない人なんてたくさんいるのに……)
とはいえ、ポワロは何というか、「キャラクターっぽい人」だなぁと思います。
ポワロだけじゃなくて、クリスティの描く人間というもの全体がそういう感じがします。ある役割や象徴を担ってこの世に生まれてきて、それを果たしていくというような。複雑な心理やドロドロの人間模様が交錯するのがクリスティの作品の常ですが、複雑と言ってもどこか「物語的」というか、陰影や模様がはっきりした紋様のような感じです。
そういう舞台のように配された登場人物達、といった趣が、推理小説というジャンルにとてもよくフィットしたのでしょうし、また本格ミステリファンにも未だに熱烈に支持される理由じゃないでしょうか。
クリスティと引き合いに出される、同時代の女流推理作家セイヤーズのピーター卿は、やはり超人的な能力を持っていたり複雑な個性を持っていたりしますが、彼を始めとするセイヤーズの作品世界は、特徴こそわかりやすい「キャラクター」なのですが(貴族探偵とか、堅実頑固な真面目刑事とか、ありえないほど有能な従僕とか)実際の人間は全然「キャラクター」っぽくありません。
さっきの比喩にたとえて言うなら、単純な模様のはずなのにその糸や織りが玉虫色だったりグラデーションだったりで、わかりやすい理解や解釈を拒んでいるような感じでしょうか。
私はポワロやヘイスティングスやミス・マープルに共感することはないのですが、ピーター卿やパーカー警部やハリエットには、読者とキャラクターという関係性を越えて「共感」を抱くことがあります。「学寮祭の夜」なんかのシビアなやり取りは、ざっくり斬られたような感じを受けますね。
逆に、ミステリとしての意外性とか「やられたー」みたいな感覚はクリスティの方がやっぱり上で、「ジャンルとしてミステリが読みたい」時にはセイヤーズよりもクリスティを手に取ることの方が多いです。
あと、ピーター卿はすごく映像化しにくいと思うな。ホームズやポワロのドラマは面白いけれど、ピーター卿のドラマは、作られたとしても絶対見たくない……(笑)。
まあ、私はもともとミステリというジャンル自体に思い入れがあるファンではなく、綾辻行人氏のように「(クリスティは僕にとって)神々のひとり」というような感じもないので、こういう気楽な放言が出来るのだと思います。
そんな訳で、特に結論もないのですが、ちょっと頭の中が騒がしい今みたいな時は、クリスティの「あっと驚くミステリ」が欲しくなるというそういうお話でした。
日本ではミス・マープルの方が人気があるという話を聞いたことがありますが、私はどちらかというとポワロの方が好きです。ミス・マープルも素敵な老婦人で、ああいう年の重ね方ができたらいいだろうなぁとは思うのですが、どうも「超人的」と言いますか、あの人間心理を何もかもお見通しですよという雰囲気がバリアのようになってしまって、入り込めません。
ポワロが苦手という人がよく取り上げるのが、あの強烈なキャラクター性、作り物めいた個性に対する感情だそうですが、そっちの方が逆に嘘をついていないというか、かえって安心感がするのは私だけでしょうか。むしろ一見人好きのするミス・マープルの方が底意地が悪いような気がしてしまって(すごくいい人なのはわかってますけど)、駄目なのですよね。
もともと、私は人間の弱さというか弱点というか葛藤に惹かれるので、ミス・マープルのような弱さのない人よりも、ポワロのようにデコボコしていてあからさまに弱点があるような人の方が好きみたいです。
あとはやっぱり、ポワロにはヘイスティングスのような、心許す友達がいるというのもあるのかも。この辺りはドラマ版の印象の影響してるのでしょうけどね。
(一応断っておきますが、腐った傾向のアレではなく。男同士が嫌ということでは全然なく、色々なニュアンスがあるはずの人間同士の心の関係を、全部恋愛という箱に突っ込むような扱い方が嫌なんです。同性同士でも恋愛というものは大切なものだと思うんですが、重要な心の交流がある=恋愛みたいな発想は、いかにも幼稚だしうんざりします。人生で恋愛が主要なファクターじゃない人なんてたくさんいるのに……)
とはいえ、ポワロは何というか、「キャラクターっぽい人」だなぁと思います。
ポワロだけじゃなくて、クリスティの描く人間というもの全体がそういう感じがします。ある役割や象徴を担ってこの世に生まれてきて、それを果たしていくというような。複雑な心理やドロドロの人間模様が交錯するのがクリスティの作品の常ですが、複雑と言ってもどこか「物語的」というか、陰影や模様がはっきりした紋様のような感じです。
そういう舞台のように配された登場人物達、といった趣が、推理小説というジャンルにとてもよくフィットしたのでしょうし、また本格ミステリファンにも未だに熱烈に支持される理由じゃないでしょうか。
クリスティと引き合いに出される、同時代の女流推理作家セイヤーズのピーター卿は、やはり超人的な能力を持っていたり複雑な個性を持っていたりしますが、彼を始めとするセイヤーズの作品世界は、特徴こそわかりやすい「キャラクター」なのですが(貴族探偵とか、堅実頑固な真面目刑事とか、ありえないほど有能な従僕とか)実際の人間は全然「キャラクター」っぽくありません。
さっきの比喩にたとえて言うなら、単純な模様のはずなのにその糸や織りが玉虫色だったりグラデーションだったりで、わかりやすい理解や解釈を拒んでいるような感じでしょうか。
私はポワロやヘイスティングスやミス・マープルに共感することはないのですが、ピーター卿やパーカー警部やハリエットには、読者とキャラクターという関係性を越えて「共感」を抱くことがあります。「学寮祭の夜」なんかのシビアなやり取りは、ざっくり斬られたような感じを受けますね。
逆に、ミステリとしての意外性とか「やられたー」みたいな感覚はクリスティの方がやっぱり上で、「ジャンルとしてミステリが読みたい」時にはセイヤーズよりもクリスティを手に取ることの方が多いです。
あと、ピーター卿はすごく映像化しにくいと思うな。ホームズやポワロのドラマは面白いけれど、ピーター卿のドラマは、作られたとしても絶対見たくない……(笑)。
まあ、私はもともとミステリというジャンル自体に思い入れがあるファンではなく、綾辻行人氏のように「(クリスティは僕にとって)神々のひとり」というような感じもないので、こういう気楽な放言が出来るのだと思います。
そんな訳で、特に結論もないのですが、ちょっと頭の中が騒がしい今みたいな時は、クリスティの「あっと驚くミステリ」が欲しくなるというそういうお話でした。
来客 ― 2013年02月02日
今日は久しぶりに友人が家に遊びに来てくれまして。まだまだ部屋は片づいているとは言えないのですが、とりあえずあっちこっちに目障りなものを押し込みまして、掃除をしまして。
最近は多少なりとも小さな掃除を日常的にするように頑張っているので、大掃除となってもあわてなくて済むのはいいことです。この喜びをモチベーションに変えて……と言いたいのですが、あんまり喜びでもないというか、マイナス10がマイナス5になってもいまいち盛り上がりに欠けるような。いやわがまま言うなという話なんですけど。
土鍋で炊いたごはんを食べてもらって、あれこれ他愛もないことを語らった一日でした。
部屋が綺麗になったので軽鴨の君はご機嫌です。今月中にもう一回くらい、人を呼びたいところですが。どなたか遊びにいらしてくださいませんか。
最近は多少なりとも小さな掃除を日常的にするように頑張っているので、大掃除となってもあわてなくて済むのはいいことです。この喜びをモチベーションに変えて……と言いたいのですが、あんまり喜びでもないというか、マイナス10がマイナス5になってもいまいち盛り上がりに欠けるような。いやわがまま言うなという話なんですけど。
土鍋で炊いたごはんを食べてもらって、あれこれ他愛もないことを語らった一日でした。
部屋が綺麗になったので軽鴨の君はご機嫌です。今月中にもう一回くらい、人を呼びたいところですが。どなたか遊びにいらしてくださいませんか。
ひと口菓子 ― 2013年02月03日
節分は、住宅事情の関係で豆まきは難しいので、ちゃんと年の数だけ豆を食べました。ぽりぽり。福よ来い来い。恵方巻きは小さい頃にやっていなかった習慣のせいか、どうもやろうという風にならず、毎年見送りです。
そういえば、わが家は毎年お手洗いのカレンダーに、雑学や英語のワンフレーズ知識を紹介するたぐいのものを使っているのですが、今日のカレンダーに載っていた「節分」の英訳が「bean throwing ceremony」ってなってまして……えー、それって「豆まき」の英訳であって「節分」の訳じゃないんでは、とか思ってしまいました。それってお正月を「Mochi eating ceremony」とか訳すようなものじゃん!(笑)
久しぶりに休日に体調がよかったので、軽鴨の君と二人銀座に行って、HIGASHIYA銀座さんでお昼を食べてきました。三種類のお茶と、丁寧な昼食膳をいただき、幸せ幸せ。煎茶スパークリングがさわやかで面白かったです。
銀座や日比谷をぷらぷら散歩して、新富町の八竹で押し寿司を買って、帰宅してのんびり煎茶を飲みながらHIGASHIYAさんで買ったひと口菓子を二人でいただき。
そんな幸福な節分でした。福は内とはまさにこのこと。
そういえば、わが家は毎年お手洗いのカレンダーに、雑学や英語のワンフレーズ知識を紹介するたぐいのものを使っているのですが、今日のカレンダーに載っていた「節分」の英訳が「bean throwing ceremony」ってなってまして……えー、それって「豆まき」の英訳であって「節分」の訳じゃないんでは、とか思ってしまいました。それってお正月を「Mochi eating ceremony」とか訳すようなものじゃん!(笑)
久しぶりに休日に体調がよかったので、軽鴨の君と二人銀座に行って、HIGASHIYA銀座さんでお昼を食べてきました。三種類のお茶と、丁寧な昼食膳をいただき、幸せ幸せ。煎茶スパークリングがさわやかで面白かったです。
銀座や日比谷をぷらぷら散歩して、新富町の八竹で押し寿司を買って、帰宅してのんびり煎茶を飲みながらHIGASHIYAさんで買ったひと口菓子を二人でいただき。
そんな幸福な節分でした。福は内とはまさにこのこと。
玉露焙じ茶 ― 2013年02月04日
玉露を焙じた、玉露ほうじ茶というちょっと珍しいお茶を手に入れたので、飲んでみています。
玉露は40度くらいのかなりぬるいお湯で淹れる、まったりした甘味とこくが特徴のお茶です。翻って焙じ茶は、熱湯でさっと淹れる、さっぱりした切れ味と香りが身上のお茶。玉露を焙じ茶にするという発想は、この二つを結びつけないといけない訳で、なかなかないですね。
玉露寄りか焙じ茶寄りかと問われれば、やはり焙じ茶寄りのお茶です。熱湯でさっと淹れると、あまり普通の焙じ茶と変わりません。
ただ、焙じ茶が温度の低いお湯で淹れると、茫洋としたおいしくないものになるのに比べ、玉露焙じ茶は温度の低いお湯で淹れるとまろやかなこくのようなものが出てきて、違う味わいになります。玉露の味わい、ではないのですが、焙じ茶にはない微妙な柔らかさというか、甘味というかそんな感じのものがあるような。
どんなお茶も、温度が違うとかなり味わいが異なって違う表情を見せてくれるものですが、結構その違いが大きい種類のお茶だと思います。もう少し、色々な温度で飲み比べてみるとするかな。
玉露は40度くらいのかなりぬるいお湯で淹れる、まったりした甘味とこくが特徴のお茶です。翻って焙じ茶は、熱湯でさっと淹れる、さっぱりした切れ味と香りが身上のお茶。玉露を焙じ茶にするという発想は、この二つを結びつけないといけない訳で、なかなかないですね。
玉露寄りか焙じ茶寄りかと問われれば、やはり焙じ茶寄りのお茶です。熱湯でさっと淹れると、あまり普通の焙じ茶と変わりません。
ただ、焙じ茶が温度の低いお湯で淹れると、茫洋としたおいしくないものになるのに比べ、玉露焙じ茶は温度の低いお湯で淹れるとまろやかなこくのようなものが出てきて、違う味わいになります。玉露の味わい、ではないのですが、焙じ茶にはない微妙な柔らかさというか、甘味というかそんな感じのものがあるような。
どんなお茶も、温度が違うとかなり味わいが異なって違う表情を見せてくれるものですが、結構その違いが大きい種類のお茶だと思います。もう少し、色々な温度で飲み比べてみるとするかな。
塩切り ― 2013年02月05日
風邪を引いたり、私事でどたばたしたりして、遅れていた味噌の仕込みを始めました。
今日は大豆を大鍋で煮るのと、麹の塩切り。明日が本番ですが……明日雪なんですよね。軽鴨の君出勤できるのかしら。もし出勤できなかったら、初の「軽鴨の君の前で作る味噌」になるのか。そして、今までひた隠しにしていた大鍋の大きさがバレて、何とんでもないもの買ってるんだと超叱られそうな気が。でも新しく一回り小さい鍋を買うのはもっと無駄だ……(笑)。
まあそんな個人的な事情はともかく、味噌を仕込む時は寒い方が雑菌が繁殖しにくいので(本当はもっと寒い1月中にやるべきだった)雪が降る日に仕込むのはまことにふさわしいと言えましょう。
麹の塩切りは、要は塩と麹をよく合わせて麹の粒に塩をまとわせるものですが、味噌を作る作業の中でこれが一番好きです。なぜならとてもいい匂いがするから。
私が使っているやさかの玄米麹は、甘さと同時にコクのある香ばしさがあって、上等のにんにくを思わせる食欲をそそる芳香がします。塩を合わせている時は、本当においしそうな匂いがただよいまして、役得役得とつぶやきながら塩切りするのが毎年の恒例。
この麹の香りと、大豆を煮る匂いが部屋にたちこめると、冬の最後のこの大仕事が意識され、春が来るんだなぁと思います。
今日は大豆を大鍋で煮るのと、麹の塩切り。明日が本番ですが……明日雪なんですよね。軽鴨の君出勤できるのかしら。もし出勤できなかったら、初の「軽鴨の君の前で作る味噌」になるのか。そして、今までひた隠しにしていた大鍋の大きさがバレて、何とんでもないもの買ってるんだと超叱られそうな気が。でも新しく一回り小さい鍋を買うのはもっと無駄だ……(笑)。
まあそんな個人的な事情はともかく、味噌を仕込む時は寒い方が雑菌が繁殖しにくいので(本当はもっと寒い1月中にやるべきだった)雪が降る日に仕込むのはまことにふさわしいと言えましょう。
麹の塩切りは、要は塩と麹をよく合わせて麹の粒に塩をまとわせるものですが、味噌を作る作業の中でこれが一番好きです。なぜならとてもいい匂いがするから。
私が使っているやさかの玄米麹は、甘さと同時にコクのある香ばしさがあって、上等のにんにくを思わせる食欲をそそる芳香がします。塩を合わせている時は、本当においしそうな匂いがただよいまして、役得役得とつぶやきながら塩切りするのが毎年の恒例。
この麹の香りと、大豆を煮る匂いが部屋にたちこめると、冬の最後のこの大仕事が意識され、春が来るんだなぁと思います。
味噌の仕込みとコンロの掃除 ― 2013年02月06日
雪は心配したほどの量にはならないようで、今降っているのも霙や雨ですね。という訳で、軽鴨の君は元気に出勤していきました。私は家で朝から大鍋を抱えて味噌の仕込みです。
毎年何か忘れていたことがあったりして、直前や仕込み最中に大慌てするのですが、さすがに経験を積んだせいか、今年の仕込みは何のトラブルもなくとてもスムーズでした。あ、ひとつトラブルが、大豆を煮直す時に換気扇をつけ忘れて、大量の湯気が出たせいで火災報知器が大騒ぎを……ご近所の人がバケツ抱えて飛んでくる前に止められてよかった(滝のような汗を拭いつつ)。こんな巨大なトラブルを起こしておきながら、どの口が言うか「トラブルがなく」とか。
まあ、仕込み自体は順調でした。ならした表面に塩をまぶしてさらしを敷いて、蓋と重石を載せて。次は夏までじっくり熟成待ちです。今回は仕込みと片づけ合わせて1時間半くらいで終わったので、かなり手際がよかった方と言えましょう。あまりに手際がよく終わったので、何か落とし穴があるんじゃないかと心配なほどです。
厄介だったのは、豆を煮た後のコンロの掃除で、今回結構吹きこぼれがあったので煮汁が固まったものを取るのがちょっと面倒でした。あまり無理にこすると表面が痛むので、重曹と粉石けんとグリセリンで作ったクリーナーを塗って、汚れがゆるむのを気長に待つといたします。
コンロのそれ以外の部分は、重曹で磨いてビネガーで拭きあげたので、綺麗になっています。台所を片づけて、まめに掃除をする習慣をつければいいんでしょうけどねぇ。いや「片づけてから」とか言っているからいけないのか。がんばります。はい。
毎年何か忘れていたことがあったりして、直前や仕込み最中に大慌てするのですが、さすがに経験を積んだせいか、今年の仕込みは何のトラブルもなくとてもスムーズでした。あ、ひとつトラブルが、大豆を煮直す時に換気扇をつけ忘れて、大量の湯気が出たせいで火災報知器が大騒ぎを……ご近所の人がバケツ抱えて飛んでくる前に止められてよかった(滝のような汗を拭いつつ)。こんな巨大なトラブルを起こしておきながら、どの口が言うか「トラブルがなく」とか。
まあ、仕込み自体は順調でした。ならした表面に塩をまぶしてさらしを敷いて、蓋と重石を載せて。次は夏までじっくり熟成待ちです。今回は仕込みと片づけ合わせて1時間半くらいで終わったので、かなり手際がよかった方と言えましょう。あまりに手際がよく終わったので、何か落とし穴があるんじゃないかと心配なほどです。
厄介だったのは、豆を煮た後のコンロの掃除で、今回結構吹きこぼれがあったので煮汁が固まったものを取るのがちょっと面倒でした。あまり無理にこすると表面が痛むので、重曹と粉石けんとグリセリンで作ったクリーナーを塗って、汚れがゆるむのを気長に待つといたします。
コンロのそれ以外の部分は、重曹で磨いてビネガーで拭きあげたので、綺麗になっています。台所を片づけて、まめに掃除をする習慣をつければいいんでしょうけどねぇ。いや「片づけてから」とか言っているからいけないのか。がんばります。はい。
Walkersのショートブレッド ― 2013年02月07日
午前中にちょっと気掛かりな用事があったのですが、それが無事に終わりまして、ほっと一安心したら、昔懐かしいものが急に食べたくなりました。
という訳で、帰りに買ったのが、Walkersのショートブレッドです。イギリスのおなじみのお茶のお供。たっぷりのバターの香りと、ざくざくした歯触りと、ほんのりの塩味、そして甘味。単純明快で、それでいて余計なもののない、ほっとする味わいです。
高校の頃は、私は今よりもっとイギリスびいきというか、イングリッシュアフタヌーンティーに憧れておりましたので、これが好きなだけ買える身分になれたらと恋い焦がれたものでした。私の「好きなだけ買えたら」というものって、結構ささやかですね。それなのに今はこんなに無駄遣いをする人間になったのは何故なんでしょう……。
今日は「名探偵ポワロ」のDVDを観ながら、ミルクティーを淹れて、あったかい部屋の中でショートブレッドを食べる、という幸せな一時を過ごしたのでした。
という訳で、帰りに買ったのが、Walkersのショートブレッドです。イギリスのおなじみのお茶のお供。たっぷりのバターの香りと、ざくざくした歯触りと、ほんのりの塩味、そして甘味。単純明快で、それでいて余計なもののない、ほっとする味わいです。
高校の頃は、私は今よりもっとイギリスびいきというか、イングリッシュアフタヌーンティーに憧れておりましたので、これが好きなだけ買える身分になれたらと恋い焦がれたものでした。私の「好きなだけ買えたら」というものって、結構ささやかですね。それなのに今はこんなに無駄遣いをする人間になったのは何故なんでしょう……。
今日は「名探偵ポワロ」のDVDを観ながら、ミルクティーを淹れて、あったかい部屋の中でショートブレッドを食べる、という幸せな一時を過ごしたのでした。
ナッツたくさん ― 2013年02月08日

もともと色合いが淡くて、微妙なグラデーションしかない写真だから、スケッチ加工すると何が何だかわかりませんな……。
ナッツを大量に購入してしまいました。アーモンドを1kg、くるみを1kg、ヘーゼルナッツを250g。冷蔵庫に移動させたら、段の中にみっちみちです。
私はネット通販のヘビーユーザーで、食材も一度に大量に購入することが多いです。以前はチョコレートを、抽斗にぎっしり詰め込んでいたものですが、さすがにそういう中毒的な接し方はチョコレートにも気の毒だろうと思って、最近は食べ切るまで買い足さないよう気をつけていません。
(でも私の食べる銘柄のチョコレートは、冬季しか売らない限定品なので、夏になるとチョコレートが食べられないという問題が起こる訳ですが……旬のものなのだと思えばいいのか)
で、このところおやつにナッツを食べることが多くなりまして。消費量が結構増えて、500gのものも3ヶ月くらいで食べ切ってしまったので、今回は試しにどかんと1kg購入してみました。
アーモンドを一日に20粒以上食べると言ったら、友達に一斉に「脂肪が多すぎて太るだろ!」と言われたのですが、ナッツを食べるようになってからの方が体重は安定もしくは減少しているようです。間食にお菓子を食べることが減ったせいでしょうか。律義に毎日サプリメントのように食べる訳ではなく、おなかがすいて食事にまだ間があるような時に、お茶と一緒にぽりぽり食べているだけなので、意外と量も多くないのかも知れません。
あと、私はナッツを生で食べてます。別にローフーディストではないのですが(なので水に浸けたりもしません)、生で食べてみたら香りや味わいや歯応えがよくて、ローストしたものより好きになったんですよね。アーモンドを生で食べると、杏仁豆腐のようなあの甘い香りがほのかにして、贅沢なスイーツのような気分を味わえます。
おなか壊さないの?とこれも心配されるのですが、一日に軽くひとつかみ程度の量を食べるくらいなら、少なくとも私の場合は大丈夫みたいです。あと、生の方が量を食べなくても満足する気がします。ローストしたナッツは、後味が軽いので後を引いて次々食べてしまいますが、生だとある程度食べると「うん、もうこれで満足」という感じがあって、おなかを壊すくらいの量は食べない気がします。まあ、あくまで私の場合、であって、販売店や責任ある立場の人に訊けば「生で食べるのはおすすめしません」てところなんでしょうけど。
という訳で、この大量のナッツたちを食べ切るのはどれくらいでしょうか。計算では半年くらい、と思うのですが……さて?
ナッツを大量に購入してしまいました。アーモンドを1kg、くるみを1kg、ヘーゼルナッツを250g。冷蔵庫に移動させたら、段の中にみっちみちです。
私はネット通販のヘビーユーザーで、食材も一度に大量に購入することが多いです。以前はチョコレートを、抽斗にぎっしり詰め込んでいたものですが、さすがにそういう中毒的な接し方はチョコレートにも気の毒だろうと思って、最近は食べ切るまで買い足さないよう気をつけていません。
(でも私の食べる銘柄のチョコレートは、冬季しか売らない限定品なので、夏になるとチョコレートが食べられないという問題が起こる訳ですが……旬のものなのだと思えばいいのか)
で、このところおやつにナッツを食べることが多くなりまして。消費量が結構増えて、500gのものも3ヶ月くらいで食べ切ってしまったので、今回は試しにどかんと1kg購入してみました。
アーモンドを一日に20粒以上食べると言ったら、友達に一斉に「脂肪が多すぎて太るだろ!」と言われたのですが、ナッツを食べるようになってからの方が体重は安定もしくは減少しているようです。間食にお菓子を食べることが減ったせいでしょうか。律義に毎日サプリメントのように食べる訳ではなく、おなかがすいて食事にまだ間があるような時に、お茶と一緒にぽりぽり食べているだけなので、意外と量も多くないのかも知れません。
あと、私はナッツを生で食べてます。別にローフーディストではないのですが(なので水に浸けたりもしません)、生で食べてみたら香りや味わいや歯応えがよくて、ローストしたものより好きになったんですよね。アーモンドを生で食べると、杏仁豆腐のようなあの甘い香りがほのかにして、贅沢なスイーツのような気分を味わえます。
おなか壊さないの?とこれも心配されるのですが、一日に軽くひとつかみ程度の量を食べるくらいなら、少なくとも私の場合は大丈夫みたいです。あと、生の方が量を食べなくても満足する気がします。ローストしたナッツは、後味が軽いので後を引いて次々食べてしまいますが、生だとある程度食べると「うん、もうこれで満足」という感じがあって、おなかを壊すくらいの量は食べない気がします。まあ、あくまで私の場合、であって、販売店や責任ある立場の人に訊けば「生で食べるのはおすすめしません」てところなんでしょうけど。
という訳で、この大量のナッツたちを食べ切るのはどれくらいでしょうか。計算では半年くらい、と思うのですが……さて?
新品交換 ― 2013年02月10日
明けましておめでとうございます。
何かと思われそうですが、今日が旧暦睦月(正月)朔日。新年です。黒豆とかお雑煮とか食べようと思っていたのですが、どたばたして食べられませんでした。もっと言えば年賀状をまだ出していません。早く書かないと……。
何をどたばたしていたかと言えば、iPhoneの調子が昨日から急に悪くなりまして。画面が突然遷移するような時(スリープ復帰とか、ゲームなんかで画面が切り替わる時)にノイズだらけのクラッシュ感たっぷりの画面になり、勝手に再起動するという現象に見舞われるようになりました。
工場出荷時に復元→バックアップを書き戻しても直らず。こりゃだめだと渋谷のジーニアスバーに持っていきました。
連休中で大混雑のジーニアスにて、ピンクの地にビーズのついた可愛いネイルをしたお姉さんが診てくれました。時間がかかるだろうと覚悟していたのですが、復元しても戻らないということであっさり新品交換となりまして。保証期間内なので無料です。木製スキンを貼っていたのはさすがに剥がす余裕がなく、買い直し。高価なものでもなかったのでよかったです。お姉さんがピンクの長いネイルをつけたままSIMカードを拾ってたのがすごいと思いました。
という訳で、バックアップから書き戻して今のところは問題なしです。しかし、ファイル構成の「その他」が14GBくらいあるという問題は相変わらず解決していません(笑)。前は16GBだったから減ってはいるのか……。まあこれも、ひどくなりそうだったらまた相談しに行くとします。
何かと思われそうですが、今日が旧暦睦月(正月)朔日。新年です。黒豆とかお雑煮とか食べようと思っていたのですが、どたばたして食べられませんでした。もっと言えば年賀状をまだ出していません。早く書かないと……。
何をどたばたしていたかと言えば、iPhoneの調子が昨日から急に悪くなりまして。画面が突然遷移するような時(スリープ復帰とか、ゲームなんかで画面が切り替わる時)にノイズだらけのクラッシュ感たっぷりの画面になり、勝手に再起動するという現象に見舞われるようになりました。
工場出荷時に復元→バックアップを書き戻しても直らず。こりゃだめだと渋谷のジーニアスバーに持っていきました。
連休中で大混雑のジーニアスにて、ピンクの地にビーズのついた可愛いネイルをしたお姉さんが診てくれました。時間がかかるだろうと覚悟していたのですが、復元しても戻らないということであっさり新品交換となりまして。保証期間内なので無料です。木製スキンを貼っていたのはさすがに剥がす余裕がなく、買い直し。高価なものでもなかったのでよかったです。お姉さんがピンクの長いネイルをつけたままSIMカードを拾ってたのがすごいと思いました。
という訳で、バックアップから書き戻して今のところは問題なしです。しかし、ファイル構成の「その他」が14GBくらいあるという問題は相変わらず解決していません(笑)。前は16GBだったから減ってはいるのか……。まあこれも、ひどくなりそうだったらまた相談しに行くとします。
メジロ手ぬぐい、オシドリ手ぬぐい ― 2013年02月12日
昨日は一日外出だったのですが、そこで買った可愛い鳥模様の手ぬぐいを自慢するというお話。
手ぬぐいをよく使うお友達の影響を少し受けまして、最近ミニタオルやハンカチを使っていた場面に手ぬぐいを使うことが多くなりました。持ち歩く時には、手ぬぐいは軽くて薄いので便利ですね。最近は凝った柄のものが色々増えているので、眺める楽しみがあるのもいいです。
(オーガニックコットン製のものはさすがにほとんどないですけど……さらしで自作するしかないか)
右が、東京駅ecuteの濱文様のショップで買った、臘梅とメジロの絵てぬぐい。左が、コレド室町のショップ・日本の雑貨えんで買った、オシドリの手ぬぐい(メーカーは代官山かまわぬ)です。
鳥模様の和雑貨はこれまで千鳥などの抽象的なもが多かったのですが、最近は鳥グッズが増えてきた関係で、こういう、ちゃんと「鳥感」のしっかりした可愛いものが増えてきました。
濱文様さんの絵てぬぐいは、カラフルでいかにも「絵」という感じのイラストのようなものが多いですね。観賞していて楽しい。かまわぬさんのオシドリは、版画のようなタッチですが、オシドリの体のラインを上手に表現していて可愛いです。首をひねってるお尻を上げている姿勢とか、よく観察してデザインにしてるなぁと思います。
手ぬぐいをよく使うお友達の影響を少し受けまして、最近ミニタオルやハンカチを使っていた場面に手ぬぐいを使うことが多くなりました。持ち歩く時には、手ぬぐいは軽くて薄いので便利ですね。最近は凝った柄のものが色々増えているので、眺める楽しみがあるのもいいです。
(オーガニックコットン製のものはさすがにほとんどないですけど……さらしで自作するしかないか)
右が、東京駅ecuteの濱文様のショップで買った、臘梅とメジロの絵てぬぐい。左が、コレド室町のショップ・日本の雑貨えんで買った、オシドリの手ぬぐい(メーカーは代官山かまわぬ)です。
鳥模様の和雑貨はこれまで千鳥などの抽象的なもが多かったのですが、最近は鳥グッズが増えてきた関係で、こういう、ちゃんと「鳥感」のしっかりした可愛いものが増えてきました。
濱文様さんの絵てぬぐいは、カラフルでいかにも「絵」という感じのイラストのようなものが多いですね。観賞していて楽しい。かまわぬさんのオシドリは、版画のようなタッチですが、オシドリの体のラインを上手に表現していて可愛いです。首をひねってるお尻を上げている姿勢とか、よく観察してデザインにしてるなぁと思います。
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