赤72、無手の傀儡師、亡国の墳墓 ― 2009年02月04日
・赤魔道士が72になりました。荷物が増えるので相当悩んだのですが、やはりMNDを上げたくて、エラント装備の脚と足を購入。手はINTブーストなので、とりあえずスルーです。75になれば魔法命中率もアップするゴリアード手がありますしね。
しかし、さすがに荷物が限界になってきました。私の倉庫作らないプレイも崩壊の瀬戸際です。農家、裁縫職人キャラたちにも協力を仰がねばならないかしら……。まぁ植木鉢は増やしたいので、どのみち農家は増える予定なのですけどね(笑)。
・アトルガンミッションをいよいよやることになりました。という訳で、フレンドのRさんAさんにお声をかけて、まずは「無手の傀儡師」クリアに必要な、アムルタートが落とすジョディの消化液をとることに。
75シーフさんの協力を仰ぎまして、シ獣モ白の4人で、とことこバフラウ段丘へ。ここのアムルタートが一番弱いので、ドロップ率は他のより落ちるらしいけどここでいきますかー、と、さっそく尋常に勝負! 何しろ2人分消化液がいるからな!
………………
……………………1体目と2体目で出ちゃいましたよ。
なんというトレハン2のまぶしさ。合計で3体しか倒していません。時間あまりすぎ!
という訳で、余った時間にメイズモンガーざんまい。無双でルーンを集めたり、レベルシンクでガチンコで対決して経験値を稼いだりしました。4人いるとガチンコでも遊べて楽しいですね。箱を開けると結構な経験値がもらえますし。うまうま。Aさんのモンクもレベルアップでうれしい限り。
で、さらに夜にどうせなら進めちゃえと、ちょうど来た船に乗り込んでナシュモへ。ミッションを進め、カダーバの浮沼へ行き、「亡国の墳墓」のNM戦です。
苦戦を心配してヤグードドリンク3本を用意したのですが、全くそんな必要はなく、何の問題もなく、HPが黄色になることすらなくあっさりと撃破。昼に倒すことさえ守れれば、楽ですね。
という訳で、無事「亡国の墳墓」もクリア。次は「漆黒の柩」のBF戦です。しばらくみんな忙しいので、ちょっと間が空きそうですが、がんばりましょう〜。
しかし、さすがに荷物が限界になってきました。私の倉庫作らないプレイも崩壊の瀬戸際です。農家、裁縫職人キャラたちにも協力を仰がねばならないかしら……。まぁ植木鉢は増やしたいので、どのみち農家は増える予定なのですけどね(笑)。
・アトルガンミッションをいよいよやることになりました。という訳で、フレンドのRさんAさんにお声をかけて、まずは「無手の傀儡師」クリアに必要な、アムルタートが落とすジョディの消化液をとることに。
75シーフさんの協力を仰ぎまして、シ獣モ白の4人で、とことこバフラウ段丘へ。ここのアムルタートが一番弱いので、ドロップ率は他のより落ちるらしいけどここでいきますかー、と、さっそく尋常に勝負! 何しろ2人分消化液がいるからな!
………………
……………………1体目と2体目で出ちゃいましたよ。
なんというトレハン2のまぶしさ。合計で3体しか倒していません。時間あまりすぎ!
という訳で、余った時間にメイズモンガーざんまい。無双でルーンを集めたり、レベルシンクでガチンコで対決して経験値を稼いだりしました。4人いるとガチンコでも遊べて楽しいですね。箱を開けると結構な経験値がもらえますし。うまうま。Aさんのモンクもレベルアップでうれしい限り。
で、さらに夜にどうせなら進めちゃえと、ちょうど来た船に乗り込んでナシュモへ。ミッションを進め、カダーバの浮沼へ行き、「亡国の墳墓」のNM戦です。
苦戦を心配してヤグードドリンク3本を用意したのですが、全くそんな必要はなく、何の問題もなく、HPが黄色になることすらなくあっさりと撃破。昼に倒すことさえ守れれば、楽ですね。
という訳で、無事「亡国の墳墓」もクリア。次は「漆黒の柩」のBF戦です。しばらくみんな忙しいので、ちょっと間が空きそうですが、がんばりましょう〜。
アイスクリームメーカー ― 2009年02月05日
買ってしまいましたアイスクリームメーカー。
ちょっとしたことで、アイスクリームの本を買いまして。ちなみにこれ↓
http://www.amazon.co.jp/dp/4777805247/
なんか作りたいなぁという気分になってしまったのです。
で、アイスクリームメーカーを色々見ていたのですが……これが、思った以上にカオスな世界でした。
大半の人がアイスクリームメーカーってやつを初めて見たのは「料理の鉄人」でじゃないかと勝手に想像しているのですが、私は昔、アイスクリームメーカーというのは、あのポット部分が冷凍庫になっててがんがん冷凍するのだと思っていました。いやそう思っていた人は多いはずだと信じたい(笑)。
ところが!そうじゃないのですねぇ。あれは、ポット部分を事前に別の冷凍庫に入れて10時間とか冷凍してカチンコチンに冷やしたものを、取り出して、中に材料を入れてるのです。メーカー部分は、実は空気をとりこみつつ撹拌する役割であったという。
当然ながら冷凍庫にポットを入れて10時間冷凍させるという場面は料理の鉄人で出てくる訳もないですから、私と同じような勘違いをして、よく考えずにアイスクリームメーカーを買ってびっくりした人もいるはずだと……信じたい(笑)。
いちばん安いのは、貝印のやつでして、たぶん値段もあってでしょう、アマゾンでも一番よく売れているようです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000AOAFR4/
高級なのだとクイジナートのなんかがある訳ですが、今回色々探していて一番びっくりしたのがこれ。
http://www.amazon.co.jp/dp/B0000E397I/
アメリカのかの有名なブレッドメーカーの最大手、Regal社の夢の製品、ブレッド&アイスクリームメーカー RI7920。
……ブレッド&アイスクリームメーカー???
そうこれ、パン焼き器にも、アイスクリームメーカーにも、ついでにジャム作り器にもなるという、1台3役のまさに未来派製品なのです。こんな未来が到来するなんて誰が予想できたでしょうか。というか、思いついた人は天才か。「とにかく温度上げ下げして撹拌すりゃあいいんだろ」という豪快なアイデアに脱帽です。
しかもすごいことに、色々なレビューを見てみたのですが、どれも評判がよく(笑)パン焼き器としてもアイスクリームメーカーとしても相当性能がよいようです。
とはいえ、色々ありますが、普通のアイスクリームメーカーは、基本的にポットの事前冷凍が必要で、しかもポットの冷たさのみでアイスクリームを作りきらなくてはいけませんから、保冷性の追求のためにびっくりするくらい大きなポットを冷凍庫に入れるハメになります。
10時間巨大ポットを冷凍庫に入れておく気になれるか否かが、分かれ目です。うちの場合は冷凍庫小さいし、気分の問題ではなく、無理(笑)。
という訳で、
http://www.amazon.co.jp/dp/B0000C9FM1/
これに落ち着きました。パナソニックのアイスクリームメーカーです。
これはとても小さくて(その代わり500mlまでしか作れませんが、まぁうちのような2人家族なら問題なし)しかもなんと、冷凍時間3-5時間でアイスクリームができます。
何故かというと、コードレスだから(笑)。リチウム電池で動くモーターを備えておりまして、冷凍庫の中で撹拌するのです。まぁ日本人のちいちゃいキッチンのちいちゃい冷凍庫でしたら、これくらいの大きさで5時間が限度ですよね?という日本事情をよく汲み取ってくれた商品。パナソニックですからその辺はぬかりがありませんな。
ただし、出来上がりはものすごくなめらか!という訳ではなくて、シャーベットやジェラートにやや近い感じになります。どうも冷凍時間が短いためのようで、この舌触りが嫌!というレビューも結構あちこちで見ました。手でかき混ぜて作るアイスクリームにやや近いでしょうか。
しかしこの商品、私のような人には「へーコードレスなんだー短時間でできて便利ねー」くらいの感覚なのですが、男性、特に機械に詳しいガジェット好きの人に話すと、ものすごい反応が返ってきます。
「コードレス!? それはすごい!画期的だ!!」「リチウム電池を使うのか! それは考えたな、さすがパナソニック」
……な雰囲気の、えらい熱のこもった盛り上がりになります。どうも、冷凍庫でモーターを回すというのは相当ありえない発想、困難な商品のようですね。
という訳で、圧力鍋と同じく、機械スキスキ男性のハートをキャッチする製品と言えるでしょう(笑)。
まぁ長くなりましたが、そんなこんなでパナソニックのコードレスアイスクリームメーカーを購入。5000円ほど。やすっ。
今回はごくごくシンプルに、生クリームと牛乳だけで作るアイスでしたが、コクがあるのにさらりとした後味で、ちょっとしゃりっとした舌触りも好みで、軽鴨の君には大変好評でした。手作りのアイスはあっという間に溶けるので、すぐに食べないといけませんが(笑)。
ちなみに、このアイスクリームメーカー、リチウム電池2個を使用という訳で、そこらでほいほい買えるものでもないので、もしかしてリチウム電池がバカみたいに高いという浄水器ビジネスモデルかと思ったのですが、アマゾンでも2個600円程度で購入できます。どうやらカメラ用のリチウム電池で、パナソニックでも相当昔から作っている型の電池のようです。
で、私の結論としては、恐らくこのリチウム電池の生産ラインの雇用を守るために生み出された需要創出商品なのであろうというところに落ち着きました(笑)。
ちょっとしたことで、アイスクリームの本を買いまして。ちなみにこれ↓
http://www.amazon.co.jp/dp/4777805247/
なんか作りたいなぁという気分になってしまったのです。
で、アイスクリームメーカーを色々見ていたのですが……これが、思った以上にカオスな世界でした。
大半の人がアイスクリームメーカーってやつを初めて見たのは「料理の鉄人」でじゃないかと勝手に想像しているのですが、私は昔、アイスクリームメーカーというのは、あのポット部分が冷凍庫になっててがんがん冷凍するのだと思っていました。いやそう思っていた人は多いはずだと信じたい(笑)。
ところが!そうじゃないのですねぇ。あれは、ポット部分を事前に別の冷凍庫に入れて10時間とか冷凍してカチンコチンに冷やしたものを、取り出して、中に材料を入れてるのです。メーカー部分は、実は空気をとりこみつつ撹拌する役割であったという。
当然ながら冷凍庫にポットを入れて10時間冷凍させるという場面は料理の鉄人で出てくる訳もないですから、私と同じような勘違いをして、よく考えずにアイスクリームメーカーを買ってびっくりした人もいるはずだと……信じたい(笑)。
いちばん安いのは、貝印のやつでして、たぶん値段もあってでしょう、アマゾンでも一番よく売れているようです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000AOAFR4/
高級なのだとクイジナートのなんかがある訳ですが、今回色々探していて一番びっくりしたのがこれ。
http://www.amazon.co.jp/dp/B0000E397I/
アメリカのかの有名なブレッドメーカーの最大手、Regal社の夢の製品、ブレッド&アイスクリームメーカー RI7920。
……ブレッド&アイスクリームメーカー???
そうこれ、パン焼き器にも、アイスクリームメーカーにも、ついでにジャム作り器にもなるという、1台3役のまさに未来派製品なのです。こんな未来が到来するなんて誰が予想できたでしょうか。というか、思いついた人は天才か。「とにかく温度上げ下げして撹拌すりゃあいいんだろ」という豪快なアイデアに脱帽です。
しかもすごいことに、色々なレビューを見てみたのですが、どれも評判がよく(笑)パン焼き器としてもアイスクリームメーカーとしても相当性能がよいようです。
とはいえ、色々ありますが、普通のアイスクリームメーカーは、基本的にポットの事前冷凍が必要で、しかもポットの冷たさのみでアイスクリームを作りきらなくてはいけませんから、保冷性の追求のためにびっくりするくらい大きなポットを冷凍庫に入れるハメになります。
10時間巨大ポットを冷凍庫に入れておく気になれるか否かが、分かれ目です。うちの場合は冷凍庫小さいし、気分の問題ではなく、無理(笑)。
という訳で、
http://www.amazon.co.jp/dp/B0000C9FM1/
これに落ち着きました。パナソニックのアイスクリームメーカーです。
これはとても小さくて(その代わり500mlまでしか作れませんが、まぁうちのような2人家族なら問題なし)しかもなんと、冷凍時間3-5時間でアイスクリームができます。
何故かというと、コードレスだから(笑)。リチウム電池で動くモーターを備えておりまして、冷凍庫の中で撹拌するのです。まぁ日本人のちいちゃいキッチンのちいちゃい冷凍庫でしたら、これくらいの大きさで5時間が限度ですよね?という日本事情をよく汲み取ってくれた商品。パナソニックですからその辺はぬかりがありませんな。
ただし、出来上がりはものすごくなめらか!という訳ではなくて、シャーベットやジェラートにやや近い感じになります。どうも冷凍時間が短いためのようで、この舌触りが嫌!というレビューも結構あちこちで見ました。手でかき混ぜて作るアイスクリームにやや近いでしょうか。
しかしこの商品、私のような人には「へーコードレスなんだー短時間でできて便利ねー」くらいの感覚なのですが、男性、特に機械に詳しいガジェット好きの人に話すと、ものすごい反応が返ってきます。
「コードレス!? それはすごい!画期的だ!!」「リチウム電池を使うのか! それは考えたな、さすがパナソニック」
……な雰囲気の、えらい熱のこもった盛り上がりになります。どうも、冷凍庫でモーターを回すというのは相当ありえない発想、困難な商品のようですね。
という訳で、圧力鍋と同じく、機械スキスキ男性のハートをキャッチする製品と言えるでしょう(笑)。
まぁ長くなりましたが、そんなこんなでパナソニックのコードレスアイスクリームメーカーを購入。5000円ほど。やすっ。
今回はごくごくシンプルに、生クリームと牛乳だけで作るアイスでしたが、コクがあるのにさらりとした後味で、ちょっとしゃりっとした舌触りも好みで、軽鴨の君には大変好評でした。手作りのアイスはあっという間に溶けるので、すぐに食べないといけませんが(笑)。
ちなみに、このアイスクリームメーカー、リチウム電池2個を使用という訳で、そこらでほいほい買えるものでもないので、もしかしてリチウム電池がバカみたいに高いという浄水器ビジネスモデルかと思ったのですが、アマゾンでも2個600円程度で購入できます。どうやらカメラ用のリチウム電池で、パナソニックでも相当昔から作っている型の電池のようです。
で、私の結論としては、恐らくこのリチウム電池の生産ラインの雇用を守るために生み出された需要創出商品なのであろうというところに落ち着きました(笑)。
味噌仕込み ― 2009年02月11日
今年の味噌の仕込みをしました。ずいぶん遅れてしまった。
そして何となく落ち着かないせいか、それとも寝ぼけていたのか、大豆を茹できってから大豆の量が足りないことに気づく始末です。3kg茹でなきゃいけないのに、買ってきたのは1.5kgだった……。
とりあえず、早急に大豆を追加で買ってきて茹でて、追加で仕込まなければ。1.5kgの大豆を持って帰るのもそれなりに大変ですけれど。
このところ毎年味噌を作っていますが、何かしらおかしいな?と思うところがあって、なかなか貫禄ある余裕に達しません。何より、仕込む量が大量で、しかも米味噌と麦味噌両方作るので、どたばたしがちです。
来年は、米味噌と麦味噌を別の日に仕込もうかなぁ。豆をいっぺんに煮た方が楽なように思ったのですが、麹と混ぜる作業は量が多いと大変で、容器の調達もままならないので、別の日に作業した方がいいような気がしてきました。
そして何となく落ち着かないせいか、それとも寝ぼけていたのか、大豆を茹できってから大豆の量が足りないことに気づく始末です。3kg茹でなきゃいけないのに、買ってきたのは1.5kgだった……。
とりあえず、早急に大豆を追加で買ってきて茹でて、追加で仕込まなければ。1.5kgの大豆を持って帰るのもそれなりに大変ですけれど。
このところ毎年味噌を作っていますが、何かしらおかしいな?と思うところがあって、なかなか貫禄ある余裕に達しません。何より、仕込む量が大量で、しかも米味噌と麦味噌両方作るので、どたばたしがちです。
来年は、米味噌と麦味噌を別の日に仕込もうかなぁ。豆をいっぺんに煮た方が楽なように思ったのですが、麹と混ぜる作業は量が多いと大変で、容器の調達もままならないので、別の日に作業した方がいいような気がしてきました。
緑チョコボ引退 ― 2009年02月12日
・とうとう、愛しい緑チョコボAileVerteが引退しました。何度見ても引退イベントは切ないものです。AileVerteがいつまでも、チョコボ牧場で青空のもと元気よく駆けることを願います。
AileVerteは大好きな緑色ということで今のメイン騎乗チョコボになっています。また会いたくなったら、ホイッスルを高らかに鳴らして、サルタバルタの草原を走ろう。
そして、チョコボを育てていないヴァナライフが考えられない私は、次の卵を育成開始(笑)。今度は今のところ出ていない青色がいいかな。
AileVerteは大好きな緑色ということで今のメイン騎乗チョコボになっています。また会いたくなったら、ホイッスルを高らかに鳴らして、サルタバルタの草原を走ろう。
そして、チョコボを育てていないヴァナライフが考えられない私は、次の卵を育成開始(笑)。今度は今のところ出ていない青色がいいかな。
脱兎 ― 2009年02月12日
自分の心を根っこに近いところまで掘り下げていくと、仕事と名のつくものことごとくから、脱兎のごとく逃げ去ろうとしているのが見える。それはもういつも。
だから、できれば社会から遠く離れて、H.D.ソローのように森の中で暮らせたらとリアリティのない夢を見たりもする。
実際にはソローは、まさに社会に深く関わっていくために森の生活を送ったのだけれど。またどんな森の奥深くに住むとしても、現実には仕事もせず社会に関わらず生きていくことは不可能だから、それは単なる空想に過ぎないのだが。
私にとっては「仕事」というものは、常に必ず「理不尽」であるらしい。
それは、理由も訳も全くわからないクレイジーメーカーの一言によって、どう軌道修正すればいいのかもわからないやり直しを果てしなく繰り返すことであり、無理難題を要求されてランナーズ・ハイのドーパミンを頼りにサバイバルすることであり、うまく進んでいたと思っていたことが些細な一言で関係者の激怒を買って終わったり、そういった中で私は、地雷原の真ん中で呆然と立ちすくむような気分になる。
自分の思考と配慮と努力と、結果の因果関係が見えない。
改善の余地がある、というより改善の必要しかない、のは言われるまでもなく自覚し、またそれを何千回と言及されるのに、どうすれば改善できるのかわからない。正確には、改善につながるだろうと思ったことが結果につながらないので五里霧中になる、のだが。
けれど、働いている人たちは、皆それをきちんとこなし、不満と愚痴をこぼしつつもやり遂げているのだから、問題は環境や周囲にあるのではなく、私にあるということは確かだ。
それに、仕事というのは失敗が許されない。
無能ゆえに、あるいは悪意から、失敗を引き起こしたクライアントや同僚や上司や部下を、私のまわりの立派に働く人々が、あれほど冷ややかに罵り言葉で切り刻み捨てるのだから、恐らく私と仕事をした人々も、皆私の前では笑顔を取り繕いつつも、私のいないところで同じように、私に死と呪いを贈っていたのに違いない。
そう思うと、そしてまた働きたいと心底願っているのに働けないでいるたくさんの人々の列を見ると、私はなぜ、私が生きているのかがわからなくなる。
わからないながらも生きていくことに、私はもう結構長いこと、慣れてしまっているのだけれど。
だから、できれば社会から遠く離れて、H.D.ソローのように森の中で暮らせたらとリアリティのない夢を見たりもする。
実際にはソローは、まさに社会に深く関わっていくために森の生活を送ったのだけれど。またどんな森の奥深くに住むとしても、現実には仕事もせず社会に関わらず生きていくことは不可能だから、それは単なる空想に過ぎないのだが。
私にとっては「仕事」というものは、常に必ず「理不尽」であるらしい。
それは、理由も訳も全くわからないクレイジーメーカーの一言によって、どう軌道修正すればいいのかもわからないやり直しを果てしなく繰り返すことであり、無理難題を要求されてランナーズ・ハイのドーパミンを頼りにサバイバルすることであり、うまく進んでいたと思っていたことが些細な一言で関係者の激怒を買って終わったり、そういった中で私は、地雷原の真ん中で呆然と立ちすくむような気分になる。
自分の思考と配慮と努力と、結果の因果関係が見えない。
改善の余地がある、というより改善の必要しかない、のは言われるまでもなく自覚し、またそれを何千回と言及されるのに、どうすれば改善できるのかわからない。正確には、改善につながるだろうと思ったことが結果につながらないので五里霧中になる、のだが。
けれど、働いている人たちは、皆それをきちんとこなし、不満と愚痴をこぼしつつもやり遂げているのだから、問題は環境や周囲にあるのではなく、私にあるということは確かだ。
それに、仕事というのは失敗が許されない。
無能ゆえに、あるいは悪意から、失敗を引き起こしたクライアントや同僚や上司や部下を、私のまわりの立派に働く人々が、あれほど冷ややかに罵り言葉で切り刻み捨てるのだから、恐らく私と仕事をした人々も、皆私の前では笑顔を取り繕いつつも、私のいないところで同じように、私に死と呪いを贈っていたのに違いない。
そう思うと、そしてまた働きたいと心底願っているのに働けないでいるたくさんの人々の列を見ると、私はなぜ、私が生きているのかがわからなくなる。
わからないながらも生きていくことに、私はもう結構長いこと、慣れてしまっているのだけれど。
英国式朝食に近いもの ― 2009年02月13日
朝寝坊して、軽鴨の君が出かけたあとに起きました。なんというていたらく。
そしてぼんやりした頭で、でも時間をかけてごはんを食べたくなって、いつもなら一皿で食べられるようなものを作るのですが、今日は目玉焼き(黄身は半熟気味)を作り、その横にソーセージを添え、スープを用意し、パンを焼いてバターを塗って、セルフィユで買った小豆のスプレッドもつけて、ひよこ豆とじゃがいもとにんじんのクルミオイルサラダを作り、ミルクティーをいれて、なんだか英国式朝食のようなものをテーブルに並べました。
ぼんやりした頭のまま、でもなんだか妙に手間をかけてごはんを用意した気分になって、ほっと満足の吐息をつきました。
そしてぼんやりした頭で、でも時間をかけてごはんを食べたくなって、いつもなら一皿で食べられるようなものを作るのですが、今日は目玉焼き(黄身は半熟気味)を作り、その横にソーセージを添え、スープを用意し、パンを焼いてバターを塗って、セルフィユで買った小豆のスプレッドもつけて、ひよこ豆とじゃがいもとにんじんのクルミオイルサラダを作り、ミルクティーをいれて、なんだか英国式朝食のようなものをテーブルに並べました。
ぼんやりした頭のまま、でもなんだか妙に手間をかけてごはんを用意した気分になって、ほっと満足の吐息をつきました。
矛盾 ― 2009年02月14日
デトロイト・メタル・シティというコミックを原作にした映画が去年公開されて、観に行こうよとさんざん誘われていたのに、結局観ていない。
原作も読んでいないのだけれど、伝え聞く話によると、ストーリーは、
J-POPが大好きでほんわかした雰囲気の歌をうたうのが喜びの気弱な青年が、諸般の事情でデスメタルバンドのボーカルに仕立て上げられてしまい、しかも何の因果かその方面に神懸かり的な才能があって大人気になってしまうのだけれど、彼自身の夢や希望と真逆の状況にドタバタする、というコメディらしい。
その話を聞いた時に、これをコメディとして描けるとは、作者は何と心の強い人だろうと思ったのを覚えている。
私がそんな物語を書いたら、陰惨なまでに苦痛に満ちたものになるのは間違いない。
(そしてきっと読んでも誰も楽しくないので当然ボツになるだろう)
自分の(アイデンティティですらあるかもしれない)夢や希望や価値観と、才能(少なくとも他人が才能と評価するもの)が全く異なっていたとしたら、その不幸を人は乗り越えられるのだろうか。
という話をした時、
「他人が喜んで評価してくれる方がずっと大事でしょう」
みたいなことを言われた記憶がある。
他人や社会の評価を、自分の基準軸に設定しなおして、自分を修正していけるのならば、不幸の原因自体が消滅するので、恐らくそこに何も問題はない。
だから、他人が喜んで評価してくれるのならいいじゃない、と納得できれば、それでいい。
納得できなかったとしても、もしかしたらいつか、他人の笑顔を励みに、苦痛を喜びに変換できるのかも知れない。苦しみが他人の幸せならば、その他人の幸せを喜べるのなら、苦しみそれ自体が幸福に変わるということが、あるのかも。
あるいは、逆に他人や社会の評価に完全に背を向けても、自分の希望と価値観を主張するという選択肢もある。
それは自己への徹底的な信頼と揺るがぬ意志が求められるであろうけれど、それを続けていくことによって、やがては社会の方が評価を変えるという成功物語も、世には満ち満ちている。
そうならずに消えていった地上の星もたくさんあるのだけれど。
たぶん多くの人はその中間で、日々上手に何とかやりくりして生きているのだろう。
私は、他人の評価にも、自分自身にも、信頼をおいていない。
けれどその形は、自己と他人という二つの極があってそのどちらにも完全に属さないというような中間的な(多くの人が選択する実に健全な)在り方になっていない。
その不信は、奇妙な形で完全に並列に存在している。逆に、他人の評価への絶大な信頼も、自己への絶望的な傾斜も、また同時に並列に存在している。
私は、私自身に対する否定的な評価が、常に完全に正しいとわかっているし、にも拘らずそれを基準軸に自分を設定し直せないこともわかっている。
このねじれた矛盾した状態が、私を社会や責任ある立場から遠ざけるのだろう。
AとBが完全に相反して対立し共存不可能なのにそのどちらも真であるというとき、どうすればいいのか、その答えはどこかに出ているのだろうか。
もっともその答えがわかりさえすれば、この世から全ての戦争さえも消滅させることができるのかも知れないが。
原作も読んでいないのだけれど、伝え聞く話によると、ストーリーは、
J-POPが大好きでほんわかした雰囲気の歌をうたうのが喜びの気弱な青年が、諸般の事情でデスメタルバンドのボーカルに仕立て上げられてしまい、しかも何の因果かその方面に神懸かり的な才能があって大人気になってしまうのだけれど、彼自身の夢や希望と真逆の状況にドタバタする、というコメディらしい。
その話を聞いた時に、これをコメディとして描けるとは、作者は何と心の強い人だろうと思ったのを覚えている。
私がそんな物語を書いたら、陰惨なまでに苦痛に満ちたものになるのは間違いない。
(そしてきっと読んでも誰も楽しくないので当然ボツになるだろう)
自分の(アイデンティティですらあるかもしれない)夢や希望や価値観と、才能(少なくとも他人が才能と評価するもの)が全く異なっていたとしたら、その不幸を人は乗り越えられるのだろうか。
という話をした時、
「他人が喜んで評価してくれる方がずっと大事でしょう」
みたいなことを言われた記憶がある。
他人や社会の評価を、自分の基準軸に設定しなおして、自分を修正していけるのならば、不幸の原因自体が消滅するので、恐らくそこに何も問題はない。
だから、他人が喜んで評価してくれるのならいいじゃない、と納得できれば、それでいい。
納得できなかったとしても、もしかしたらいつか、他人の笑顔を励みに、苦痛を喜びに変換できるのかも知れない。苦しみが他人の幸せならば、その他人の幸せを喜べるのなら、苦しみそれ自体が幸福に変わるということが、あるのかも。
あるいは、逆に他人や社会の評価に完全に背を向けても、自分の希望と価値観を主張するという選択肢もある。
それは自己への徹底的な信頼と揺るがぬ意志が求められるであろうけれど、それを続けていくことによって、やがては社会の方が評価を変えるという成功物語も、世には満ち満ちている。
そうならずに消えていった地上の星もたくさんあるのだけれど。
たぶん多くの人はその中間で、日々上手に何とかやりくりして生きているのだろう。
私は、他人の評価にも、自分自身にも、信頼をおいていない。
けれどその形は、自己と他人という二つの極があってそのどちらにも完全に属さないというような中間的な(多くの人が選択する実に健全な)在り方になっていない。
その不信は、奇妙な形で完全に並列に存在している。逆に、他人の評価への絶大な信頼も、自己への絶望的な傾斜も、また同時に並列に存在している。
私は、私自身に対する否定的な評価が、常に完全に正しいとわかっているし、にも拘らずそれを基準軸に自分を設定し直せないこともわかっている。
このねじれた矛盾した状態が、私を社会や責任ある立場から遠ざけるのだろう。
AとBが完全に相反して対立し共存不可能なのにそのどちらも真であるというとき、どうすればいいのか、その答えはどこかに出ているのだろうか。
もっともその答えがわかりさえすれば、この世から全ての戦争さえも消滅させることができるのかも知れないが。
りんごのアイスクリーム ― 2009年02月15日
りんごのアイスクリームを作りました。なんだかどたばたした感じで作ったので、生クリームの泡立ての時にグラニュー糖を入れ忘れてたりして、悲惨なものができあがるのではないかと心配したのですが、できあがったアイスクリームはしゃりしゃりとしたりんごのすりおろしの舌触りと香りが素朴なおいしいものだったので、安心。
りんごのすりおろしには、先日購入した銅のおろし金を使いました。
私は長年、陶器のすりおろし器を使っていて、使いやすくて愛用していたのですが、もう10年以上になるのでさすがに目が摩耗して甘くなってきていたのです。
だから新しいの買おうかなぁ、と軽鴨の君に申し上げたところ、
「銅の買ったら?」
というお返事が。びっくりするような値段がついているのですが、吉祥寺で購入とあいなった次第です。
さすが銅の目立てがきちんとされたおろし金は、きめ細かくふんわりとしたすりおろしができあがります。勢いあまって右手の親指まで多少すりおろし、絆創膏を張っておりますが。次は大根おろしでしょうかね。
りんごのすりおろしには、先日購入した銅のおろし金を使いました。
私は長年、陶器のすりおろし器を使っていて、使いやすくて愛用していたのですが、もう10年以上になるのでさすがに目が摩耗して甘くなってきていたのです。
だから新しいの買おうかなぁ、と軽鴨の君に申し上げたところ、
「銅の買ったら?」
というお返事が。びっくりするような値段がついているのですが、吉祥寺で購入とあいなった次第です。
さすが銅の目立てがきちんとされたおろし金は、きめ細かくふんわりとしたすりおろしができあがります。勢いあまって右手の親指まで多少すりおろし、絆創膏を張っておりますが。次は大根おろしでしょうかね。
漆黒の柩、光る眼、ギアの群れ ― 2009年02月24日
・アトルガンミッション「漆黒の柩」をクリアいたしました。
前に亡国の墳墓をクリアしたメンバープラス、サチコメをご覧になってtellをいただいた方2人で、結局6人でのクリアとなりました。獣さん以外全員タルタル(笑)。編成は暗シ獣モ黒白でした。
途中で雑魚が起きたりしてどたばたしましたが、幸い黒さんがアシュタリフ号に慣れている方で(笑)上手にマラソンしてくださったので、何とか押し切ってクリア。最後私のHPが300切ってましたが、結果オーライ。
そして無事に?ナジャ社長に冠を横領されました。なんかもう……理不尽すぎて言葉が出ません。
それに引き換えゲッショーはかっこいいな。
・その後、獣モ赤で光る眼にチャレンジしてみましたが、残念ながら敗退。やはり麻痺が多くて厳しかったみたいです。まぁ私はマラソン初挑戦で、バインガやらブレクガやらくらいまくって悲惨でしたが、HP3で脱出しました。
最初は余裕でマラソンしてたのですが、距離とりすぎてタゲ切れるかなと思い、少し戻ったりしたのがよくなかったのかも。
向こうが魔法の詠唱を始めたら走って逃げて、向こうが移動したらこっちのグラビデ詠唱、というのを後でLSの方に教わりましたが、うまくできるかなぁ……。練習あるのみなのでしょうけれど、どこで練習するといいのかな。氷河あたりで目玉とかと練習するかな。何かこう、へこみます。へこみすぎるとフレンドさんに心配されるので、すぐに立ち直らねば(笑)。
・その後はナイズルへ。60層2戦でしたが、1戦目はケルベロスのドロップが魔人の斧のみ、持てる人いなくて異界送り。
2戦目は56層でプリン5体の殲滅にギア注意が重なり、えらい時間をくった上に、58層で手順ランプとギア注意再び(さらに始めからINTダウンのパトスつき)。
しかもギアの他に出るモンスターことごとくが視覚感知で、それもすごい数でした。最後には私はギアと虎とマンティコアを羊を寝かせ続けましたが限界が来て戦闘不能(笑)。結局帰巣蛍で脱出とあいなりました。
いやぁ、ナイズルは不運なときはとことん不運で、最後には笑っちゃいますね(笑)。
前に亡国の墳墓をクリアしたメンバープラス、サチコメをご覧になってtellをいただいた方2人で、結局6人でのクリアとなりました。獣さん以外全員タルタル(笑)。編成は暗シ獣モ黒白でした。
途中で雑魚が起きたりしてどたばたしましたが、幸い黒さんがアシュタリフ号に慣れている方で(笑)上手にマラソンしてくださったので、何とか押し切ってクリア。最後私のHPが300切ってましたが、結果オーライ。
そして無事に?ナジャ社長に冠を横領されました。なんかもう……理不尽すぎて言葉が出ません。
それに引き換えゲッショーはかっこいいな。
・その後、獣モ赤で光る眼にチャレンジしてみましたが、残念ながら敗退。やはり麻痺が多くて厳しかったみたいです。まぁ私はマラソン初挑戦で、バインガやらブレクガやらくらいまくって悲惨でしたが、HP3で脱出しました。
最初は余裕でマラソンしてたのですが、距離とりすぎてタゲ切れるかなと思い、少し戻ったりしたのがよくなかったのかも。
向こうが魔法の詠唱を始めたら走って逃げて、向こうが移動したらこっちのグラビデ詠唱、というのを後でLSの方に教わりましたが、うまくできるかなぁ……。練習あるのみなのでしょうけれど、どこで練習するといいのかな。氷河あたりで目玉とかと練習するかな。何かこう、へこみます。へこみすぎるとフレンドさんに心配されるので、すぐに立ち直らねば(笑)。
・その後はナイズルへ。60層2戦でしたが、1戦目はケルベロスのドロップが魔人の斧のみ、持てる人いなくて異界送り。
2戦目は56層でプリン5体の殲滅にギア注意が重なり、えらい時間をくった上に、58層で手順ランプとギア注意再び(さらに始めからINTダウンのパトスつき)。
しかもギアの他に出るモンスターことごとくが視覚感知で、それもすごい数でした。最後には私はギアと虎とマンティコアを羊を寝かせ続けましたが限界が来て戦闘不能(笑)。結局帰巣蛍で脱出とあいなりました。
いやぁ、ナイズルは不運なときはとことん不運で、最後には笑っちゃいますね(笑)。
相互作用 ― 2009年02月25日
私は、憧れの芸能人や作家、と意識している対象が、ほとんど、というか皆無です。
友達のライターさんが、憧れの漫画家さんにインタビューできる、みたいな話で大いに喜び勇んでいるのを見ると、微笑ましく応援する気持ちになりますが、それは私自身にはない心理状態なので、だからこそ「微笑ましい」という感想になるのでしょう。
読んで感銘を受けた本はたくさんあり、新刊が出れば必ず購入する文筆家も少数いるのですが、その人に会いたいとか、まれに会う機会があっても天にも昇る心地、のような感情はわきあがりません。
たぶん、私は、非常に対称性のある関係性を求める人なのでしょう。
もっと言えば、相互作用のある関係性。
それは互いに見返りがある互恵関係や、報酬を支払って代わりに対価物を得る契約関係というのとは、また違うようです。
私は刻印のように、今まで縁があった人の記憶を留める人間で、たくさんの人の影響を心身に帯びています。
逆に私が彼らに、何かを残しているのなら(それも願わくばよいものを)幸福ですが、私が覚えているようには彼らは私のことを覚えてはいないことも、私はよくわかっています。
私と縁があったたくさんの素敵な個性的な人々は、私に影響を受けることなく、私に出会う前にすでに素晴らしい人として在ったように、今も素晴らしい人として在り、私がいなくなった後も変わらず素晴らしい人として在り続けるでしょう。
私にとって意義深い人々にとって、私は意義深い相手であったことがなく、それは孤独や悲嘆とは別のベクトルの、ひたすら空虚な実感として、皮膚のように常に私を包みこんでいます。
だから、おそらく、私は対称的な、相互に作用しあうような関係性を求めるのでしょう。求めて得られるようなものではないとわかりつつも。
それでも、私は宿木のごとく一方的に与えられ続けることや、誰かの感情の通り道や便利な道具のように召喚されることに非常によく慣れているので、まるでお姫様のように恵まれた人生を歩んでいけるのですが。
友達のライターさんが、憧れの漫画家さんにインタビューできる、みたいな話で大いに喜び勇んでいるのを見ると、微笑ましく応援する気持ちになりますが、それは私自身にはない心理状態なので、だからこそ「微笑ましい」という感想になるのでしょう。
読んで感銘を受けた本はたくさんあり、新刊が出れば必ず購入する文筆家も少数いるのですが、その人に会いたいとか、まれに会う機会があっても天にも昇る心地、のような感情はわきあがりません。
たぶん、私は、非常に対称性のある関係性を求める人なのでしょう。
もっと言えば、相互作用のある関係性。
それは互いに見返りがある互恵関係や、報酬を支払って代わりに対価物を得る契約関係というのとは、また違うようです。
私は刻印のように、今まで縁があった人の記憶を留める人間で、たくさんの人の影響を心身に帯びています。
逆に私が彼らに、何かを残しているのなら(それも願わくばよいものを)幸福ですが、私が覚えているようには彼らは私のことを覚えてはいないことも、私はよくわかっています。
私と縁があったたくさんの素敵な個性的な人々は、私に影響を受けることなく、私に出会う前にすでに素晴らしい人として在ったように、今も素晴らしい人として在り、私がいなくなった後も変わらず素晴らしい人として在り続けるでしょう。
私にとって意義深い人々にとって、私は意義深い相手であったことがなく、それは孤独や悲嘆とは別のベクトルの、ひたすら空虚な実感として、皮膚のように常に私を包みこんでいます。
だから、おそらく、私は対称的な、相互に作用しあうような関係性を求めるのでしょう。求めて得られるようなものではないとわかりつつも。
それでも、私は宿木のごとく一方的に与えられ続けることや、誰かの感情の通り道や便利な道具のように召喚されることに非常によく慣れているので、まるでお姫様のように恵まれた人生を歩んでいけるのですが。
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