クロムツの塩麹漬け焼き2012年10月10日

 らでぃっしゅぼーやで届いたクロムツを、煮付けにするか焼き物にするか悩んでいたのですが、ちょうど新しく仕込んだ塩麹ができあがった時だったので、先週塩麹に漬けてあったのです。
 届いた時点で内臓などは除いた下処理がしてあるものなので、塩麹をまぶしてさらしでぴっちり巻いて、ジップロックで密封して、という簡単な塩麹漬け。こんな時にオーガニックコットンのさらしは大活躍します。
 先週末に食べるつもりでいたら、軽鴨の君が仕事の都合で急な外食が入り、夕飯を作らず終い。今週になっても色々予定が入って、ようやく昨日、焼き魚にできました。
 ほどよく焦げ目のついたクロムツは、塩麹に漬けた時間が長かったので、むっちりと締まり、西京漬けや粕漬けのような風味になっていました。身に弾力があって、うまみも濃い。クロムツはもともと脂があってうまみの多い魚のようですが、塩麹漬けにもよく合うようです。食べる時に小骨と格闘することになりますけど、まぁそれくらいの苦労はしませんとね。
 漬け床の塩麹もあまり落とさずに一緒に焼くので、ちょっとほくっとした衣になって、これもなかなかよいものです。

 塩麹も味噌作りも、やると言うと結構「すごいですね」と驚かれる種類の台所仕事ですが、いざやってみると自分が努力するというよりも、微生物様が全てやってくださって自分は待ってるだけなので、変な話ですが「頑張った!」という達成感はあまりなかったりします。どちらかというと、ありがたいなぁ、という気分。
 考えてみると、私の台所仕事やクラフト系の活動は全部、自分で頑張る!というよりも、他力本願、あちらさまが全てがんばって私は待ってるだけ、というもののような気がします。
 私が縫い物や編み物のようなクラフトをあまりしないことや、料理や保存食作りを「趣味です」と言わないのは、そういうところにも一因があるのかも知れません。

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