玄米たまご2009年03月31日

 らでぃっしゅぼーやで「玄米たまご」という卵のシリーズが出たので、試してみたのであります。
 卵は当然鶏さんから生まれるのですが、日本の鶏さんのごはんは、ほぼ100%輸入飼料に頼っています。一方で、日本国内では米余り、良質な飼料となりうる穀物がだぶついているという矛盾。
 この状況を打破するひとつのアイデアとして生まれたのが、玄米を飼料に利用した「玄米たまご」。この卵を産む鶏さんの飼料自給率は70%以上だそうです。
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2008/01/394.html

 これで飼育方法が平飼いだったら言うことないのですけれど……その辺りは調べられません。どうなんでしょうね。

 さてこの卵、届いたので食べてみることに。今日の夕飯は玉ねぎと油揚げの煮物を作るので、そこにぱかっと割り入れてみようかと……って、殻が固い! とても丈夫な感じ。こつこつ叩いたくらいじゃ割れません。頼もしいスタートです。
 器に割り入れてみると、ちょっと驚きの光景が展開されます。
 まず、黄身と、黄身の周囲の白身の盛り上がりがものすごい。半端な盛り上がりではありません。ぷりん、とそこだけ重力が違っているような立派さです。
 そして、黄身の色が薄いのです。レモンイエローとベージュの中間くらい? これは普通の鶏の飼料がトウモロコシで、カロチン色素が多いために黄身が黄色くなるのに対して、玄米主体の飼料なため。卵の黄身の色は、飼料で決まるというのはよく知られていますな(黒い色素を添加すると「黒身」になる)。
 別に色が薄くても何も変わりはしないのですが、世の中のタラコの大半が着色されて「タラコは赤い」と思ってる人が、無着色のベージュ色のタラコにびっくりするように、この卵を何も知らずに買って割ったら、相当驚くだろうなぁ。勢いあまってクレームの電話しちゃったりして……。

 そんなインパクトのある外見の玄米たまごですが、肝心のお味もおいしいです。
 こっくりと卵の味はしっかりするのですが、生臭い感じがほとんどありません。透明感のある味といいましょうか。
 これは和食にとても合うのではないかなぁ。玄米で育てた鶏さんの卵は、やっぱり米と相性がいいのでしょうか。土地のワインとチーズを合わせると相性がいいように、そういう組み合わせがあるような気がします。

 最近は、卵を使ったお菓子をほとんど作ってなかったのですが、これでお菓子を作るとどんな感じになるのかちょっと興味がわいてきました。久しぶりに何か作るかなぁ。
 あ、でもその前に卵かけごはんになって全部なくなっちゃうかも……。