断麦2013年08月12日

 最近、グルテンフリー食餌療法を試してみております。
 文字通り、グルテンを含んだ食べ物を避ける食事法で、具体的には小麦・大麦・ライ麦製品が禁忌です。もともとは、グルテンを摂取すると消化不良をはじめとする様々な不調を起こす体質、グルテン不耐症のためのものですが、グルテンに食欲増進と依存性があること、小麦に含まれるある種のでんぷん質が血糖値を急激に上げる働きがあることなどから、普通の人でもグルテンを避ける食事にはメリットがあるという食餌療法なのです。
 数千年以上食べてきた小麦が悪影響をもたらすのは変だろうとも思うのですが、ここ数十年の小麦の品種改良によって、グルテン含有量がかつてないほど多量になっており、それがグルテン不耐症やアレルギーを起こす要因になってるのではという学説もあるみたいで。
 コメアレルギー対応のお米というのは、実は品種改良が進む前の古い品種に近いものという話を聞いたことがあるので、そういうこともあるのかも知れません。

 私は特別に小麦のアレルギーやグルテン不耐症はない……と思うのですが、何となく、小麦製品を摂りすぎてるような感じがあって、ちょっとやってみることにしました。
 とはいえ、パン好きの軽鴨の君との食事もありますし、そんなに厳しく制限するほど不調という訳でもないので、家の食事は基本的にノー麦、土日は制限なしで、外食はできる範囲で、というゆるーい感じでやっています。
 醤油には小麦がかなり入っていますが、これを避けるのはかなり難しいので、代替できない時は無理しないことに。たまり醤油なら麦が入ってないのですが、自宅の醤油の在庫がまだありましてね……これにたまり醤油を買い足すのもちょっと、と思いまして。

 で、対照実験になるほど厳密な制限ではないので、変化があったの?と言われると困るのですが、体重は減ってる感じです。あと、だるさは確かに少ないかな……?と思います。

 しかし、やってみて思ったのですが、小麦を避けるのは恐ろしく大変ですね。実は米を避けるより難しいかも知れません。
 小麦は色々な食品や食事に元がわからないような形でいつの間にか入っていたりするので、「え、これもダメなの」ということが起こります。外食で米を避けるなら、和食を外せばほぼ問題なしですが、小麦の場合だと和食のお店でもてんぷらや唐揚げやそばなどにしれっと小麦が入っているので、注意が必要。もし厳密に醤油もNGとすると、さらに茨の道に。

(私のように何となくやっている人ではなく、実際に不耐症でグルテンフリー食餌療法をやっている人も、当然ながらひとりひとりでOKなラインが異なるので、醤油は大丈夫な人とか、麦茶は大丈夫な人とか、個々人で見極める感じのようです)

 しかし、こんな風に無意識のうちに小麦を摂取していることを考えると、確かにグルテンの許容量を知らぬ間にオーバーしてる、なんてことが起こっていそうだなぁ……と思いました。

 私自身にとっては、色々な食餌療法を試してみる最大のメリットは、こういう風に自分の食べるものについて意識的になり、何となくのイメージではなくより具体的な状態を把握できることです。
 実際、食餌療法で健康が増進したというケースも、食べ物の成分がどうこうという部分だけでなく、自分の手で健康に影響を与えることができるという姿勢がもたらす力が無視できないのではないでしょうか。
 そんな訳で、もう少々、ひとりの時は麦と距離を置く生活をしてみるつもりです。

だしっぽいもの2013年08月16日

 だしっぽいものを作ってみました。
 出汁ではなく「だしっ」です。山形の郷土料理だそうで、本来はきゅうり・なす・みょうが・ねぎ・ししとう・しそを微塵切りにして、昆布と和え、塩や醤油で味付けした、浅漬けともボリュームのある薬味とも言えるもののようです。土地の発音に近づけようとすると、「だし」ではなく「だしっ」とか「だっし」とかになるらしい。暑い日にはごはんに載せて氷水をかけて食べたりするそうです。
 家にあった野菜が、モロヘイヤとかだったので、スタンダードなだしっではなく、変形だしっっぽいものとなりました。モロヘイヤ、きゅうり、みょうが、生姜を少し、昆布はおぼろ昆布、ゆず胡椒を少し入れて、塩と醤油で味付け。
 モロヘイヤとおぼろ昆布でとろみがついて、もったりした感じになりますが、味わいはとてもさっぱりさわやかです。さっぱりした食べ物は色々ありますが、このだしっは刻んだ野菜なので、歯触りがさくさくこりこりと程よいのがうれしい。夏向けの食べ物はどうしても喉越しの良さを求めて、つるつる食べるものになりがち。するりと口に入るけれど、しっかり噛みしめられるおかずはありがたいものです。

 緑の濃い野菜と香りのいいものとおぼろ昆布のやさしいうま味と、好きなものオール好きなものでまとめられているこれが、私にとっておいしくならないはずはないのです。たくさん作って作り置き、とか考えていたのですが、瞬く間に食べ切ってしまいそう。次作る時はぬか漬けを入れてみようかな。いやスタンダードになすとししとうのバージョンでしょうか。

玄米粉の蒸しパン2013年08月19日

 私は暑さに強い人間ですが、暑さを感じない訳ではないので、この夏の猛暑で普通に暑さを感じて普通にしんどい思いをしています。まあ、バテても外からはそんなに変わりないように見えますし、冬の衰弱ぶりに比べれば全然元気なのは確かなのですが。でも今日はさすがに、夕飯のおかずを炒め物から和え物にチェンジしました。

 そんな中でも、実は蒸しパンを作っていたのです。
 前に書いたように、今は小麦製品を控えるのを試しているので、小腹が空いた時にちょっとつまめるものとして、ちょっとお菓子っぽいものがあるといいなぁと思い、玄米粉で蒸しパンを作ってみました。
 米粉のケーキや蒸しパンは、小麦粉のようなふわっとした感じにはなかなかなりません。私の腕が上達するとできるのかも知れませんが、グルテンがない以上ふっくらさせるのはかなりの難業だと思います。どうしてもしっとり系もちもち系の食感になります。そういう方向性のおいしさなので、無理してふっくらさせようとしない方がいいような気もしますが。
 蒸したての米粉パンは本当にもっちりしていて、ややお餅?という雰囲気があるのですが、これが蒸して一日二日経ってから温めて食べると、ただもちもちしているのではない、しっとりした、そして少しですが「ふわっ」とした感じもまとってきます。こういう食感の変化を楽しめるのは自家製ならではです。作り置きをするタイプのお菓子なので、時間が経ってもおいしい、むしろよりおいしくなるような玄米粉は向いているかも知れません。

 蒸すのはちょっと暑いですが、オーブンを使わないので電力消費が少ないのもうれしいな。去年に比べて今年の夏の電力消費がちょっと多めなので、引き締めねばと思っているところなのです。でもなぁ、昼はあまり冷房してないし、どこで消費してるんだろう……同じ温度設定でも、今年の方がより大量のエネルギーを使わないと冷房できてないということなのでしょうか。

頭痛2013年08月20日

 昨日、ちょっと集中したいことがあったので、さすがに少し涼しい方がいいかと昼間冷房をつけて過ごしていたのですが、そうしたら頭痛はしてくるわ身体はだるくなるわで、かえってさんざんな不調となりました。今日まで頭痛を引っ張り、うんうんうなっていた有り様。
 今日は冷房はつけず、暑さの中で汗をかきかき過ごしていたら、頭痛がようやくおさまりました。普通、暑い夏に頭痛とか言ったら、間違いなく熱中症を疑われてむしろ冷房のあるところへ連れて行かれそうです。外で具合が悪くならないように気をつけないと……。
 まだ少し喉の痛みとかもあって、風邪でないといいなぁと思いつつ、おとなしく過ごしています。

晩夏の果物2013年08月25日

 らでぃっしゅぼーやの宅配で来る果物が、だんだんと晩夏から秋のものになってきました。桃に葡萄、そして梨。
 今日は、たぶん今夏最後であろう西瓜を堪能しました。甘味をたくわえた瑞々しいさくさくとしたこの果物とも、しばらくお別れです。とか言っていると、また来週届いたりするのが、宅配の楽しさなのですけど。

 最近は甘酒と果物と野菜をミックスして作ったスムージーを飲んでいます。お昼ご飯の代わりにすることが多いです。スムージーは朝ご飯にする人が多いそうですが、私は朝は糖分よりも炭水化物を食べる方が元気が出るので、お昼。
 でもこの間は、梨と甘酒とキャベツをスムージーにしたら、甘酒のコクが梨の香りを吹き飛ばしてしまって「甘酒とキャベツのスムージー」になってしまいました。もうちょっと量を調整せねば。色は上品なペールグリーンでとても素敵だったのですけどね。

サーキュレーター2013年08月29日

 旧暦七月も後半となり、暑さの感じが変わってきました。朝の空気がさわやかです。昔の夏の朝ってこんな気持ちのいい感じだったなぁと思うのですが、温暖化の進んでしまった今となっては、もう晩夏を過ぎないと味わえないものになってしまったのでしょうか。

 夏の換気や冬の洗濯物干しに活躍していた小さな扇風機くんが、私の粗雑な扱いに耐えかねて動かなくなりました。首を固定している金具が取れた時に、配線が切れたか何かしたのでしょうか。
 で、かねてから軽鴨の君がそろそろサーキュレーターが欲しいと言っておりまして、この機にうちにサーキュレーターがやってきました。送風で涼むのが目的の扇風機と違い、サーキュレーターは空気を動かすのが目的だそうで。扇風機よりも風量があるとかで、自分に向けると確かにすごいことになりそうです。

 今は掃き出し窓の外に向けて空気を送るという、一見すると無駄なんじゃということをしています。これをやると、部屋の外に空気が送られることで新しい空気が入ってきて、換気がよくなるのだそうです。
 確かに、この状態だと、直接風が当たる訳ではないのですが、空気が「動く」感じがあります。外の風が強くなくてもやわらかに空気が移動していくと言いますか。私のように冷房が苦手な人間にはちょうどいいでしょうか。冷房をしていても、換気をしないと独特の息苦しさのようなものが出てきますが、それが本当になくなって、いつも新鮮な空気を呼吸しているような気がします。

 まだ寝る時には使ってないのですが、これって就寝時に部屋の上に向けて使うと、ちゃんと空気が撹拌されるんでしょうかね。今夜やってみようかな。

2013年08月31日

 来週ちょっとどたばたするので、その準備に追われてないといけないはずなのですが、何だかのんびりしてしまいました。口をぱかーっと開けて日光浴してる小鳥のような顔をしていたと思われます。言い訳をしておくと、来週のどたばたの準備は半分くらいは終わってます。終わってるはず。

 今日は近所のお魚屋さんで鮎があったので、塩焼きにして夕飯にいただきました。天然ではなく養殖ですし、何しろ塩焼きにするのが私なので、味には限界がある訳ですが、夏の季節のものだなぁとしみじみおいしくいただきました。
 先日、軽鴨の君が見つけた和食割烹の小料理屋さんで、「鮎のコンフィ」というものがありまして、一定の低温の油でじっくり煮焼きした鮎でした。でも油っぽさは全くなくて、ほくほく、さっくり、しっとりした鮎という感じ。塩焼きよりも味が柔らかでとてもうれしい一品でした。久しぶりにスパークリング日本酒なぞ頼んで一合も飲んでしまいましたよ。

 鮎の季節もそろそろ終わり。次は戻り鰹かなぁ。