平成二十三年抱負2011年01月03日

 2011年となりました。
 昨年大晦日に、朝から洗濯機をがらんがらん働かせて、さておせちの引き取りにとか思っていたら、どうもだるくておかしな感じがしてきまして、熱が出てました。少し休んだらよくなるかな……と横になったら、よくなるどころか熱ががんがん上がりまして、意識朦朧、そのまま何もできない年末となりました。
 おかげで軽鴨の君は、おせちの引き取りから年末年始の支度から病人の看病やら、千手観音様のように手が百本くらい生えちゃうんじゃないかと思う大変な正月になってしまい、申し訳ない限りです。私は上げ膳据膳の寝正月で、いい気なもので。
 まぁなかなか、しんどいことの多かった2010年の締めくくりとしては、ふさわしい感じだったのかもしれません。

 おかげで熱は下がりまして、今はおせちも食べられるくらい食欲も戻り、のんびり過ごしています。

 そんなスタートだったので、気合いを入れて今年の抱負を!という雰囲気には全然なっていないのですが、考えているのは、
「運動すること」
「規則正しい生活をすること」
「無駄遣いを減らすこと」
「積ん読や積みゲームをしないこと」
「呼吸のように書くこと」
「部屋を片づけること」
という感じでしょうか。まるで小学生のような目標ですが、今年はまだまだがまんの年になると思っているので、きちんと生活するのが大事だと思います。去年末に、部屋は少し片づいてきたので、もう少しこれを進めて何とかしたいものです。

家族と食事2011年01月04日

 実家の父と姉が、東京に出てくる用事があったので、ついでに会って食事などしてきました。
 久しぶりに会うと、父も年齢を重ねたなぁと思いますが、私は頭の中身が変わらなくてちょっと申し訳ない気分に。あまり孝行らしいことなどしていないので、何か考えないとと思いつつ、つい自分のことにかまけてしまいます。反省。

 今日は、仕事始めの人と、お正月休み終盤戦の人が入り混じって、鉄道も街もデパートも結構な混雑でした。
 帰りに本屋さんに寄って買おうと思っていた本を買って、自宅に帰って電話がかかってきた友達と話をして、FFXIIIの再プレイをしたり、夕飯を作ったり、そんなのんびりした一日でした。スロースタートな2011年です。

積むのをやめよう2011年01月05日

 今年は、積ん読や積みゲームをしないようにしよう、と決めています。家には積ん読本やゲーム用のタワー型の本棚があって、それがぎっしり詰まっている光景はなかなかの壮観ではあるのですが、インテリアにするつもりで本を買っている訳ではありませんので、積んでいてもしょうがありません。
 いつか読もうという本を砦のごとく積むのは、恐らく何かの防衛心理なのだろうとは思うのですが、本に対する愛着もピークを過ぎてきましたし、ここらで一気に、積んでいる本を入れ替えたいものです。ええ、まぁ、入れ替えるだけで、たぶんなくならないんですけれど。

 で、本と一緒に、ゲームも積まないようにしようと決めて、DSの「世界樹の迷宮」をプレイし、PS3ではトロフィーを集めようと決めていたFF13を地道に再プレイしています。PS2ではFF11が稼働し、ここにFF14も加わって、もういくら時間があっても足りない状態です。
 こうやってゲームで色々な仮想体験を味わっている私が、映画もドラマも観ないのは、ある種当然のような気もします。私の中の、視覚的物語の定量は、もしかしたらゲームで使い切っているのかもしれません。

毎年の悩み2011年01月06日

 ずいぶん前から放置ぎみのホームページを、そろそろ何とかしようと思いつつ、いいホームページ作成ソフトが見つからなくて困っているのです。
 と言うと、返ってくる答えは大抵「テキストエディタでやればいいじゃん」という代物だったりするんですけどね! 私の周囲は直タグ派が多くて、全くもう。確かに私のホームページはレイアウトに凝るものじゃないので、直タグでいいんでしょうけどね。面倒じゃないですか!(本音が出た)
 大昔は、ファイルメーカー社がクラリス社という名前だった頃に出してたホームページProを使い、それがなくなった後はCotributeでごまかしていたのですけど、Contributeはどうも私の環境と相性が悪く、不安定で落ちまくるので削除。今はどうにもこうにもです。
 やっぱりBiNDでイチから作り直すかなぁと思うものの、BiNDのテンプレートは、写真などが多いタイプのものが多くて、私のように文章がひたすら続いていくようなタイプのページにちょうどいいレイアウトが、なかなか見つからないのです。
 もういっそ、やっぱり直タグに……。でもさすがに最近直タグ打ちなんてしてませんから、忘れてますよ……。


 毎度恒例の、私の残り時間を計算してみまして、まぁ93万時間にちょっと足りないくらいとなりました。
 本を読んだりゲームしたり外を歩いたりのインプットをして、書いてのアウトプットをして、とやっていれば、たぶん瞬く間に使い切ってしまう程度の時間です。
 なるべく、やりたくないことは減らさないといけませんね。やるべきことやりたいことだけを、選んでいくのは、結構大変ではありますけどもう避けられない残り時間になってきたような気がします。

ブクログ登録2011年01月09日

 今さらと言えばまぁ本当に今さらなのですが、読書記録サービスの「ブクログ」に登録してみました。ブログパーツも、結構下の方になっちゃいましたが、つけてあります。
http://booklog.jp/users/satominn

 あまり本のレビューというものに興味がなくて、自分でもそれほど熱心に書いて公開しませんし、他人様のレビューを一生懸命読んだりもしない、不真面目な人間です。なので、ブクログ登録も、自分の読んだ本について熱心に語りたいというよりも、もう少し曖昧な、「この本いつ読んだかなぁ」と確認する自分のための忘備録のような扱いです。
 読んだ本の内容は結構はっきりと覚えているので(文章とか台詞をそらで言える本も一定数あるので、軽鴨の君に時々「どうしてその記憶容量を地図を覚えるのに使えないのか」と訝しがられます)、何を読んだとか読まないという記録ではなく、「いつ頃読んだか」という記録が重要だったりします。
 何故か、私の記憶は時系列がいい加減で、記憶自体は鮮明でもそれがいつだったのかということがおかしな具合になっていることが多いのです。人間の記憶というやつは、白紙に書き込んだ文字のようなものではなくて、常に作り直している砂の造形物のようなものですから、いい加減に思い出しているうちに全然正しくない時系列で固定されちゃうこともままあるので、そういうことを防ぐために少しは役立つかと。
 あとは、昔ほど読む本や買う本、持っておく本の量が多くなくなったので、こういう記録をつけるのが現実的になったという側面もあります。

 まぁ、積ん読タワーに積まれている本を一度に登録すると、思い切り破綻しそうなので、とりあえず徐々に徐々に少しずつやっていこうかとは思いますが。
 そしてまだ、レビューは一行も書いてないのですけどね。全くもう。

煎り酒2011年01月10日



 昨日は夕方から、軽鴨の君と吉祥寺に出かけて、あれこれ買物したり食事をしたりのんびり過ごしました。で、吉祥寺アトレに入っていたDEAN&DELICAで、ガラスケースに入った25年もののバルサミコ酢に目を丸くしたりなどしていたのですが、そこでたまたま、どこかの会社が作った「煎り酒」を見つけまして。
 煎り酒は、日本酒をベースにして作る調味料で、江戸時代のまだ醤油が一般に普及していなかった時代に、よく使われたのだそうです。ずいぶん前に、小泉武夫先生の著作で読んだ覚えがあります。その時は「白身魚の刺身のつけだれとして最高」とあって、家では白身魚の刺身なんぞ食べないのと、見かけた作り方が日本酒を升単位で使うものだったのとで、作るのはやめたのですが、何となく頭に引っかかってるもののひとつでした。
 まぁ結局その煎り酒は買わないで帰ってきたのですが、色々と調べてみたら、煎り酒は別に刺身のたれだけでなく、様々な用途に使えるようでして。また別に一合単位でもどうやら作れるような感じでした。
 なら試しに作ってみるかなぁ。と今日思い立って、自家製煎り酒を作ってみた次第です。
 煎り酒は、日本酒と梅干しが基本で、あとはかつお節や昆布や色々なものを入れて半分くらいになるまで煮切って作ります。たぶん、入れる材料が多いほど、材料に吸われる量があるので、大量に作らないとうまく扱えないような気がします。
 が、ごくごくシンプルに、日本酒と梅干しのみで作ってもいいみたいなので、今日はそれで。200mlの日本酒と、梅干しを1つ、それから前に梅肉を料理に使った時にとっておいた梅干しの種を1つ。日本酒は料理用に使っているものを使いました。でもこの料理酒、普通の日本酒よりもさらにアミノ酸量が多くなるように丁寧に仕込まれたものなので、もしかしたら普通の安い日本酒で作るより豪華かも知れません。
 煎り工程は、弱火でことこと鍋で煮るだけなので簡単です。大体100mlになるまで煮詰めました。今日はお米を精米して研ぎ終わるくらいの時間で、ちょうどできあがり。
 梅干し部分を濾して瓶に詰めた後、少し残った煎り酒を味見してみると、あまり味わったことのないおいしさでした。梅干しの香りと塩気、それに煮切った酒のこっくりした甘さが広がります。でも梅の酸味と風味のおかげで、後味はさわやか。
 切れのよさが身上の醤油とは、全然違う味わいです。刺身以外では何につけて食べるとおいしいのかな……。とりあえず、色々試してみることにします。


Image created with SketchMee 4.2 for iPhone by Studio Mee

Technique: Color Pencil, Detail: Higher, Color Layers: 32, Color Overlap: 3, Color Opacity: High, Color Tip: Wide, Paper: Grained, Color Style: Precise

にんじんそぼろ、大根のマリネ2011年01月11日



 らでぃっしゅぼーやからまた野菜がどんどこ届きまして、あわてて保存食や作り置きのおかず作りです。

 今回は、よくお世話になっているカノウユミコさんの新刊に掲載されていたレシピから2品。
「簡単! 時短! 3日おいしい! ベストヒット野菜料理」
http://www.amazon.co.jp/dp/406299514X/
 にんじんそぼろと、大根のレモン風味マリネを作っておきました。
 にんじんそぼろは、にんじん2本としいたけ9枚と凍み豆腐2枚をみじん切りにするので、バーミックス大活躍です。挽肉のそぼろよりもさっぱり風味で、いい香り。コクを出したい時は、炒め玉ねぎを混ぜるのもよさそうかな。
 大根のマリネの方はまだ味見をしていないので、どんな感じにできあがっているかわかりません。

 今夜は軽鴨の君が外食の日だったので、にんじんそぼろをごはんにのせて、白菜の浅漬けを添えて簡単な夕飯です。

小松菜のキムチ風サラダ2011年01月12日



 何だか料理ブログのように、毎日食べ物の話をしていますが、作り置き熱が冷めないうちに色々とマスターしておかないと……とあれこれ作っています。
 今日も
簡単! 時短! 3日おいしい! ベストヒット野菜料理」
http://www.amazon.co.jp/dp/406299514X/
さんから、小松菜のキムチ風サラダ。サラダと言っても、水キムチに近い感じなので、何日かに分けて食べることができます。たれの甘味は、今回は甘酒でつけました。こくが出ているといいな。

 私は、あまり自分で料理のレシピを考えたりしない人で、参考にする何人かの人のレシピを中心にしています。そういう意味で、独創性はありません。私が料理を結構好むのに、「料理が趣味」と自称しないのは、そういう独創性のなさを自覚しているからでしょう。
 アレンジすればそこに自分の個性が出るものですよ、という話はありますが、何となく、そういう主張をする気にもなれないところに、私と料理という活動の距離感が垣間見えるような気がします。


Technique: Color Chalk, Detail: Medium, Color Layers: 32, Color Overlap: 3, Color Opacity: High, Color Tip: Wide, Paper: Grained, Color Style: Precise

蒲鉾と煎り酒2011年01月13日



 軽鴨の君が、以前、「おいしいかまぼこを食べてみたい」と言っていたのです。この方は時々、そういうメジャーな食べ物の「最高においしいもの」を食べてみたいというリクエストをすることがあります。
 で、とりあえず別所蒲鉾店さんの無添加蒲鉾というのを取り寄せてみました。せっかくなので、先日作った煎り酒をつけて。煎り酒とかまぼこって、合いますね。口の中にこくが広がるけれどさっぱり。白身魚の刺身じゃないけど、これからかまぼこ食べる時には煎り酒を添えようかと思った次第。


Technique: Color Combo, Detail: Medium, Color Layers: 32, Color Overlap: 3, Color Opacity: High, Color Tip: Wide, Paper: Grained, Color Style: Precise

絵のない絵本2011年01月14日

絵のない絵本,アンデルセン作,大畑末吉訳,2009年12.25.第71刷(1953.10.5.初版,1975.11.17.改版),赤741-3

 貧しい絵描きが、月が語る物語をそのまま言葉にした、という枠組みの中で繰り広げられる物語集。ひとつひとつは数ページの、ごく短いもので、しかも「物語」として見た時には、決しておさまりのいいものばかりではない。説明が全くなかったり、いきなり断ち切られていたり、一瞬の情景描写のみであったり。物語や小説というよりも、まさに一枚絵に近い。けれど「語らないことで全てを語る」ということに成功しているのも、確かである。
 深く痛烈な悲劇、甘やかなエロス、愛らしい日常、ジョークのようなオチ、ありとあらゆる種類の人間の断片があり、そしてそれらは全て、「月」というはるかな高みから見下ろす一瞬の出来事に過ぎないという(ある意味では冷ややかな)いかにも芸術家らしい作品だ。

 私個人は、第五夜と第十六夜、そして第十九夜が印象に深いけれど、この物語たちは、普通の小説のように深く書き込まれていたら、とても読めないと思う悲劇である。だから、私はもしこの作品の中で一番を選ぶとしたら、微笑ましい第三十三夜を選ぶと思う。