帰国2010年08月02日

 突然の香港旅行が入り、しばらく日本を離れていました。
 昨日無事に帰国し、溜まっていたあれやこれやの用事を片づけて、としていたら、寝るのが夜中の3時とかになってしまい、今日は長々と寝てしまうなど。時差が1時間しかない地域に行っていたというのに、何だか時差ボケを起こしたように見えてしまいます。
 香港はとても暑くて、湿度が高くて、東京よりも暑さに「重量感」があるようなイメージでした。
 湿度が高いとか、交通量が多くて大気汚染がまだ解決しきれてないとか、緑がどうしても少ないとか、エアコンの使用量が半端ではないとか(香港の人はエアコンを空気清浄酸素発生器と間違えていて、エアコンを止めると死ぬと錯覚しているという話を聞いたことがあるのですが、あれは本当なんだろうか)色々な要因が重なって、東京よりも厳しい暑さなのでしょうねぇ。
 でも食べ物はどれもおいしく、そして安くて、おいしい食べ物が好きな人にはまさにパラダイスだと思います。東京の牛丼並のお金で飲茶のフルコースが堪能でき、東京のそこそこのレストランのコースのお金があれば超高級フルコースがたっぷりと。すごいものです。
 ただ今回の旅行は、香港通の人の旅のおまけに半ばくっついていくような感じで、自分の中の気合いが足りず、英語も広東語もあまり勉強せずに行ってしまいました。そのせいか、どうも微妙に脳が日本語から離れ切れず、現地でのコミュニケーションはだいぶんおかしなことになっていた気がするのが心配です。

 香港は基本的にアグレッシブ、よくも悪くも自分の利益に忠実な価値観が支配的なところなので、そこに押しつぶされないようにガンガンと内圧を高めていく気力を持つか、ありあまるお金を持つか、どちらかがあると幸せになりやすい気がしました。
 街を歩いたり、公共の交通機関を使ったりする時も、東京とは全く違った雰囲気があります。日本の社会全体に密かにみっちりと充満しているあの「世間の目」とでも言うべき、思いやり強制感みたいなものがないのです。なので電車の中でも携帯はバンバン鳴ってみんな大声で話し、いちいちリュックを背中から外してスペースを空けたりはしません。
 じゃあギスギスして不愉快な空気かというとそういう訳でもなくて、結構開放的な雰囲気があります。みんなそんなに他人のことを気にしないという感じでしょうか。
 逆に日本に帰ってきてから、あの「世間の目」というのが張りつめた空間が、それはそれで重さがあってある種の鬱陶しさがあるものなのだなぁと改めて気がついたりもしました。別にどちらかを否定をするという訳ではなくて、それぞれにはそれぞれの良さと問題があるという単純な話です。
 そういうことは、魚にとっての水の色のようなものなので、離れてみて初めて気付くなぁと実感しました。

 香港旅行内の話は、改めてそれぞれの日付でまた追記したいと思います。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログのタイトルを記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://satominn.asablo.jp/blog/2010/08/02/5263967/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。