書斎2006年01月04日

三が日はするすると絹のストールのように滑り行き過ぎて、あっという間に日常が返ってきました。それでも、軽鴨の君が精を出して掃除をした綺麗な部屋が、少し、非日常の俤をとどめています。

気づいたのですが、私には悪い癖があって、自分の机や本棚をとても欲しがるくせに、実際にはそこで活動をすることがごく少ないのです。今も、自分のパソコンデスクがあり、机もあり、天板には作業をするスペースもあるのですが、結局居間のテーブルにiBookを持ち出してこの文を書いています。単に広いスペースを求める感情なのか、暖房の効いた部屋を離れたくないだけなのか、もっと根の深い理由があるのか、まだわかりませんけれど。
理想の自分の部屋を想像してみたことは何回かあって、その時の共通点は、とても広いテーブルが中央にあり、周囲の壁に全ての必要なものが並んでいること、それも台所から茶道具からパソコンからミシンから挙げ句には浴槽や洗濯機まで、ありとあらゆるものを書斎に並べたがる、というところです。何もないプレーンな空間を欲しがる一方で、色とりどりの花畑のような万物の凝縮を持ちこみたがるという、私の矛盾がここにも出ています。
今年は何とか、居心地の良い空間を作りたいと思っています。ここ数年来ずっと希求している聖杯探求のようなクエストです。まずは掃除から……と言われてしまいそうですけれど。

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