茶飲話2012年01月14日

 久しぶりに外出しました。今年初の外出……かも知れません。鉄道に乗り、Suicaをチャージし、荷物を抱えて人ごみをかきわけ、習い事に行ってきました。
 とりあえずは、途中で具合が悪くなることもなく用事を全部こなして帰宅できましたので、体調は確実によくなっているのだと思います。まだ咳は出ますけど。

 日本の将来はどうなるんだろう?みたいなことが、茶飲み話のレベルですら出てくる今日この頃ですけれど、日本という国はもともと、周囲の起こす波の中でゆらゆら揺れる小さな船のようなもので、あまり長期的な戦略を考えるとか全世界的な視野でものを見るといったことには興味がない場所のような気がしているので、そういう意味では今までと同じ、まぁなるようになるんだろうなと私自身は楽観的に考えています。
 そもそも、日本という国が何千年も前から連続的に存在していたと心から素直に思えるのはごく一部の人だけで、日本という存在は今までも何度も滅亡し新しくなり、ただ名前が残り、そして前時代の中の一部がいくばくか次の時代に継承されていっただけなのでしょう。
 特に国家というのは、歴史的には、うまくいっていると国民が思う時期が続くとその後にひどい目に遭うことが多いので、今のように「このままじゃ日本はだめだ」と言い合っている時代の方が、逆説的には安心できるような気がします。もしこれが人間だったら、何だかずいぶん気が滅入る生き方のようですけれど。
 政治家は全然ダメで、マスコミはあてにならなくて、テレビは低俗で、教育はなってなくて、若者はバカで、そんな時代はずっとずっと昔からえんえんと続いていて、そして結構幸せにやってきたことを思うと。
 もしかしたら、政治家が優れた手腕を発揮して、マスコミが本来の使命を完全に果たしていて、テレビが高尚な番組を次々と打ち出して、教育に強力な指向性があって、若者が時代の星よとたたえられる、そんな時代はむしろ、とても不幸な、あるいは不幸をはらんだ時代なのではないかと、そんな気持ちがふと湧いてきたりもするのです。