本気2010年10月02日

 9月から、生活に新しい要素が入りまして……といっても妊娠とか出産とかそういう話じゃないんですが。しばらく慌ただしい日が続きました。
 ようやくそれが一段落して……いや、したのならいいな、というべきか。ともあれまぁ、いつもの毎日にそろそろ戻らないとと思っております。
 私は普段、あまり変化のない日常を送っているので、たまにこういう変化が起きると結構右往左往してしまうのですね。

 Twitterで、何故か私の周囲の人々が「10月から本気出す」と言っていたので、勢いで「10月から本気を出す会」を作ってしまいました。
 一応、各自の目標を守れなかった場合にはペナルティがあるのですけど、目的としては何かを達成することだったりします。

 ちなみに私は、ええと、軽鴨の君が納得するくらいまで、部屋を片づけるというものです。自分で立てておいて何ですが、めちゃくちゃハードル高いじゃないですか。大丈夫ですか。

行楽日和2010年10月03日

 週末が二日とも、まさに行楽日和と言うべき天気。外をてくてく歩きながらのんびりしたくなります。
 でもそういう日は、当然のことながら、どこもかしこも混んでいるのですよね……。
 それをすっかり忘れて、今日は居間の片づけが一段落した後、軽鴨の君と吉祥寺に出かけたのでした。
 そうしたらもう、人、人、人。人という漢字がゲシュタルト崩壊を起こしそうな人ごみです。

 吉祥寺は、駅に直結したショッピングセンターがアトレになって新装オープンしたということもあり、大賑わい。カフェやお店は長蛇の列です。
 人ごみが苦手な私は、歩いているだけでエネルギーを消耗する感じ。

 ごはんのおいしいお店で早めの夕食を終えてから、ディナータイムで少し人が少なくなってきた町並みをようやく散策できました。
 最近あまり行っていなかった通りに足を踏み入れたら、ずいぶんお店が入れ替わっていて驚きです。

 しかし、気候がいいのはありがたいですけれど、こうも人が多いと、出かけるのも気合いが必要そうです。冬になったら私はアという間に元気がなくなるし、大丈夫だろうか……。

桂花香2010年10月04日

 昨夜の寝つきが悪かったのか、微妙にだるい一日でした。
 それでも物書きをしたりして、お昼は結構鼻息荒く過ごしていたのですけど、夕方になったら急に疲労感が襲ってきて、しばらく意識不明になっていたり。

 外に出たら、キンモクセイの花の香りがしました。
 今年は夏が長々と続いたので、秋が凝縮されているような気がします。
 そろそろ桂花茶の季節かな。

紫蘇花2010年10月05日

 部屋の片づけを日々していますが、まだまだ序の口です。家の中が本当に雑多なモノであふれているなぁと実感します。本は大分減った方ですが、まだまだ減らすべきものは多くて。ふう。ため息をつきます。

 ハマキムシにもりもり食べられていたわが家のシソですが、それでも健気につぼみをたくさん作って、花が咲き始めました。
 いえ、もしかしたら、あまりにひどい環境に危機を感じて、はやめに子孫を作ろうと必死になってしまったのかも知れませんが。
 ただプランターにこぼれ種が蒔かれても次育てられるかわからないし、穂のうちに摘んで食べるか、迷うところです。

 秋になったらまた何か育てようかと思っていたのですけれど、忙しくてあまり見てあげられない感じだし、どうしようかしら。
 そんなことを、白い小さな花を見ながら、考えています。

故障2010年10月06日

 今日は仕事の後、お茶を飲んだり人と話したりして、時間がゆっくり流れる午後を過ごしていました。
 帰宅してからは、どたばたと台所の片づけなどをして、使わなくなった道具などを処分。毎日少しずつ片づけをしているので、徐々に部屋は広くなっている……はずなのですが、案外実感が湧かないものですね。
 部屋を片づけていくと、思ったよりもモノを置けるスペースが少ないのに気付きます。うーん。

 ところで、わが家のPS2がとうとう壊れたようです。初期型で、ディスクを読み込まなくなって修理に出したりもしたのですが、ついに起動してもHDを認識しなかったり、そもそも起動しなかったり、何とか起動したと思ったら突然画面がぐじゃぐじゃっと灰色に塗りつぶされて音楽がひしゃげたり、そんな状態に。
 まぁ彼も長年がんばってくれたので、そろそろ引退の時なのでしょう。とりあえず代替機の手配などしつつ、長い時間を振り返ったりしています。

源泉2010年10月07日

 言葉を放つというのは、世界のどこかにある、心の源になっている泉に、感情を投げ入れるような行為だと思います。悪意のある言葉を放てば、悪意が泉に投げ入れられ、それが流れ流れてやがて自分の口に入ることになる。善意もまた然り。

 言葉というのは、本来ならフラッシュのようにはじけて消え去っていく運命の感情に、形を与えて固定するものです。
 それは、新雪のごとく美しくも儚い善き心を、思い起こすことができるほど長い間留めておくことができる一方で、刹那で消えていれば害の少なかったであろう悪意を、からめとって呪いのように固定させることもあります。

 私は、自分が傷ついた言葉を、忘れずにとても長い間、昨日のことのように思い出すことができます。
 恐らく、私が過去に放った、誰かを傷つけた言葉も、私が忘れてしまっても未だ誰かの心に残ってしまっているのに違いありません。消せるものならば消したいものですけれど。

 そういうことを考えると、たとえもっともな、正当なものであったとしても、悪意をこめた言葉は、やはり形にしてしまわないほうがいいのだろうなと思います。
 書くのであれば、無意味であっても、善意の方がいくばくかはましなようです。

来訪者2010年10月08日

 昼に外出して、帰宅してから夕方から友人がわが家に来訪するので部屋の掃除をして、とやっていたら時間切れ。焼くつもりだったケーキは友人が来てからになってしまいました。友人がmixiをチェックしている間に、あわててケーキを作るという、手際の悪いもてなし役の典型例……。
 それでも人が来ると、家の中は一時的に片づくので、軽鴨の君はちょっとご機嫌です。今は居間が比較的きちんとしているので、なおさらご満悦です。この整理整頓された状態を、台所や寝室や他の部屋に押し広げられるといいのですが……。
 連休中も、何だかんだと用事が入っているので、一気にお片づけという訳にはいかなそうです。小さなことからこつこつと。自分に言い聞かせる毎日。

小説家2010年10月09日

 先日友人が、好きな小説家の話をしていたのを聞いて、自分の場合はどうだろうとつらつら考えてみたら、自分には「好きな小説家」がいないんじゃないかという恐ろしい結論に達してしまいました。

 好きな小説はあるし、文筆家という意味で好きな人、ものすごく尊敬する人はいるけれど、「小説家」という意味ではどうだろう、思いつかないのです。作家買いをするような小説家がいないというか。
 もともと私は、作家買いというものをほとんどしないような気がします。もちろん、ある作家の傾向の把握やより深い理解のために、著作をまとめて読んだり買ったりはするのですが、それはどちらかというと半分は義務というか、「勉強」という感じで読んでいます。
 私が、その人がかいている、というだけで、ほぼ無条件に心躍りして買い、読むのは、中井久夫と松本英子(あえて尊敬の意味での敬称略)だけかも知れません。故人では、神谷美恵子もそれに入るでしょうか。三人とも、小説家ではありません。

 私にとって、フィクションの作品は、どこか一期一会というか、ある作者の作り出した「最高に自分と相性のいい作品」を見つけた時点で関係が終わっているようです。

 私が近頃、本をどんどん裁断して電子化することにためらいがないのも、処分をするようになったのも、そのせいでしょうか。

 そして同時に、私が文章を未だに書き続けているのも、「私の小説家」というほどの誰かに出会っていないからなのかも知れません。

台所整理2010年10月10日

 今日は夕方に、えいやと重い腰を上げて、台所の片づけをしました。
 床置きしていたものをいくつか整理し、使わないモノを捨てて、移動をさせて、床を改めて拭いて……とやっていたら、少しはましになりまして、軽鴨の君がご機嫌です。
 こうしてみると、自分がいかに食材と調理器具と保存瓶に弱いかを自覚します。出てくるわ出てくるわ。棚がぎっしりになるのもむべなるかなというところ。

 最近はバーミックスのスライシー機能でフードプロセッサを代用しているので、クイジナートの小型フードプロセッサを使う機会が激減しました。
 ので、処分しようかと思ったのですが、だめもとで友達の中に引き取り手を募集してみたら、案外お声がかかりました。処分を考えていた空き瓶なども里子に出せるかも知れません。リユーズの輪が広がると、心が温まります。

食器棚整理2010年10月11日

 世間は連休でしたが、今日のわが家はどちらかというと通常営業。わが家では、カレンダーがどうであろうと、軽鴨の君が仕事に出かける日が平日で、軽鴨の君がおうちにいれば休日です。

 私も外出して色々な作業をこなして、帰宅してから夕飯にケーク・サレを作りました。
 先日ケーク・サレの本を買ったので、何となく勢いづいて何回か作っています。食事にもできるケーキ、というのがありがたいのです。買った本が、たまたまアレンジのやり方を色々と細かく書いてあるタイプのものだったので、助かります。こういうバリエーションが重要なタイプのものって、いかに自分でアレンジできるようになるかが大切ですからね。

 そんなこんなで結構ぱたぱたと走り回っていたら、夜微妙に眠れなくなってしまい、夜中に起き出して食器棚の片づけなどしている始末。早起きへの道は遠いです。

 家の片づけは、いつになく着実に進んでいるのですけれど、これは手のつけやすいところからがんばっているという側面もあって、これから色々と大変な山を登ることになるのだろうなぁ……と覚悟しております。