長谷寺、三輪山 ― 2010年05月31日
土日は、奈良の長谷寺と三輪山をめぐるツアーに、軽鴨の君と行って参りました。
というと結構唐突ですが、ツアーの参加予定自体は半年ほど前から決まっていまして、単に直前まで実感がわかずにぼんやりしていただけです。
長谷寺はご本尊の十一面観音さまが、千年に一度の一般公開ということで(普段は檀家さんのみが見られるそうです)拝見してきました。足に触ると結縁と御利益が得られるということで、観音さまの足は長年の檀家の皆様に触れられて黒くつやつやと光っておりました。
境内の愛染明王さまにお参りしたり、山を飛び交う小鳥の声に耳を傾けたり。本堂に入る前につけていただく塗香(粉末状の、体に塗って清めるお香)がいい香りだったのでお土産に購入したり。
長谷寺は花の寺として有名で、源氏物語にも出てくるくらいですが、今年は気候不順で見られたのは牡丹のみでした。それでも新緑と、鮮やかな花は見事なものですけれど。
長谷寺付近の町は、本当に完全なる門前町で、お寺関係のお店(土産物屋含む)と旅館と民家以外、何もないという感じ。ローソンはあったけどつぶれちゃったとは、泊まった宿の仲居さんの談……。
長谷寺近くには名物の蓬餅を売る店があちこちにあって、その中でも寿屋さんというところの蓬餅は、天然ヨモギを使っているということで、ひとついただきましたが草の香りと鄙びた味わいが本当においしかったです。行った時にはすでにほとんど売り切れで、ツアーの時間配分の関係でお土産に買えなかったのが残念無念。
次の日は三輪山へ。この山が今回のハイライトでした。
三輪山は、山自体がご神体です。非常に古い、日本最古の部類に入る大神神社によって山そのものが祭られています。大神神社の祭神は大物主大神で、護国・縁結び(恋愛に限定せず広く人間関係の縁を結ぶ)・豊饒・産業発展・酒造りなどなどを司っていらっしゃいます。人間生活全般を守る、大変忙しい神様です。
なので境内には、大手酒造会社からの献酒として十数個の樽がどかーんと積まれていたり、各種製薬会社からの献灯が祈祷殿の横の細い参道の両側にずらり並んでいたりします。
ここに入山礼拝するのが目的だったのですが、この山はかなり本格的に「山」。そして神域ですから、撮影飲食一切禁止。荷物を全てふもとのロッカーに預けて、身ひとつで、たすきをつけて黙々と登ります。
山道の険しさと足元の雰囲気は、小学生の時に登った北アルプスの燕岳を思い出します。片道2kmくらいで、3時間以内で往復でき、登山道は神社によってきちんと整備されているので、一応何の運動もしてないような一般人でも登れるレベルですが、大変です。気合いが必要です。やはり神域です。
七合目あたりから、疲労がピークになるので、「わざと前に倒れると足が反射的に前に出る」方式で歩くという状態になっていました。
お酒の神様のためか、空気に何となく、お酒の雰囲気があります。酒粕を入れた料理などを食べた時に鼻に抜ける、あの独特の香りの名残のようなものが感じられるのです。私だけかも知れませんけれど。
一応思い出した時にスロトレなどしている程度で普段の運動量がゼロに近いので、行き倒れて修行僧の皆様に救出されることになったらどうしようと思っていましたが、何とか無事に下山することができました。
神社を出て、ぜいぜい言いながらアクエリアスを飲んだのですが、普段だとすごく甘く感じるのに、水のように感じたのがちょっと新鮮な驚き。ああこれくらいの運動をした時に飲むものなんだな……と、どうでもいい発見をしてました(笑)。
帰りには飛鳥資料館でキトラ古墳を見学しようと思ったら、入り口の待ち時間表示は「0分」だったのに、入ってみると1時間以上待ちという、全然実情と連動してない混雑表示システムであることが発覚(笑)。普通に写真展示を見てきました。
私の旅行の常で、あまりお土産を買ってこないのですが、三輪山大鳥居のそばの白玉屋栄寿さんの最中「みむろ」と、京都駅で期間限定のよもぎ生八橋を買ってきました。
みむろは、ほどよい大きさの最中で、皮がほどよりもっちり感があってぼろぼろ崩れず、なかなかおいしいです。よもぎ八つ橋は、草もちっぽい訳ですが、これも結構おいしくて、定番になればいいのになどと思っておりました。
帰りの東京駅のエキュートに入っていた雑貨屋さんが面白くて、旅行とは関係ないところで散財したりしましたが、とりあえず無事に帰宅です。
たぶん、筋肉痛が明日か明後日くらいに来ると思います。それが一番怖いな。
というと結構唐突ですが、ツアーの参加予定自体は半年ほど前から決まっていまして、単に直前まで実感がわかずにぼんやりしていただけです。
長谷寺はご本尊の十一面観音さまが、千年に一度の一般公開ということで(普段は檀家さんのみが見られるそうです)拝見してきました。足に触ると結縁と御利益が得られるということで、観音さまの足は長年の檀家の皆様に触れられて黒くつやつやと光っておりました。
境内の愛染明王さまにお参りしたり、山を飛び交う小鳥の声に耳を傾けたり。本堂に入る前につけていただく塗香(粉末状の、体に塗って清めるお香)がいい香りだったのでお土産に購入したり。
長谷寺は花の寺として有名で、源氏物語にも出てくるくらいですが、今年は気候不順で見られたのは牡丹のみでした。それでも新緑と、鮮やかな花は見事なものですけれど。
長谷寺付近の町は、本当に完全なる門前町で、お寺関係のお店(土産物屋含む)と旅館と民家以外、何もないという感じ。ローソンはあったけどつぶれちゃったとは、泊まった宿の仲居さんの談……。
長谷寺近くには名物の蓬餅を売る店があちこちにあって、その中でも寿屋さんというところの蓬餅は、天然ヨモギを使っているということで、ひとついただきましたが草の香りと鄙びた味わいが本当においしかったです。行った時にはすでにほとんど売り切れで、ツアーの時間配分の関係でお土産に買えなかったのが残念無念。
次の日は三輪山へ。この山が今回のハイライトでした。
三輪山は、山自体がご神体です。非常に古い、日本最古の部類に入る大神神社によって山そのものが祭られています。大神神社の祭神は大物主大神で、護国・縁結び(恋愛に限定せず広く人間関係の縁を結ぶ)・豊饒・産業発展・酒造りなどなどを司っていらっしゃいます。人間生活全般を守る、大変忙しい神様です。
なので境内には、大手酒造会社からの献酒として十数個の樽がどかーんと積まれていたり、各種製薬会社からの献灯が祈祷殿の横の細い参道の両側にずらり並んでいたりします。
ここに入山礼拝するのが目的だったのですが、この山はかなり本格的に「山」。そして神域ですから、撮影飲食一切禁止。荷物を全てふもとのロッカーに預けて、身ひとつで、たすきをつけて黙々と登ります。
山道の険しさと足元の雰囲気は、小学生の時に登った北アルプスの燕岳を思い出します。片道2kmくらいで、3時間以内で往復でき、登山道は神社によってきちんと整備されているので、一応何の運動もしてないような一般人でも登れるレベルですが、大変です。気合いが必要です。やはり神域です。
七合目あたりから、疲労がピークになるので、「わざと前に倒れると足が反射的に前に出る」方式で歩くという状態になっていました。
お酒の神様のためか、空気に何となく、お酒の雰囲気があります。酒粕を入れた料理などを食べた時に鼻に抜ける、あの独特の香りの名残のようなものが感じられるのです。私だけかも知れませんけれど。
一応思い出した時にスロトレなどしている程度で普段の運動量がゼロに近いので、行き倒れて修行僧の皆様に救出されることになったらどうしようと思っていましたが、何とか無事に下山することができました。
神社を出て、ぜいぜい言いながらアクエリアスを飲んだのですが、普段だとすごく甘く感じるのに、水のように感じたのがちょっと新鮮な驚き。ああこれくらいの運動をした時に飲むものなんだな……と、どうでもいい発見をしてました(笑)。
帰りには飛鳥資料館でキトラ古墳を見学しようと思ったら、入り口の待ち時間表示は「0分」だったのに、入ってみると1時間以上待ちという、全然実情と連動してない混雑表示システムであることが発覚(笑)。普通に写真展示を見てきました。
私の旅行の常で、あまりお土産を買ってこないのですが、三輪山大鳥居のそばの白玉屋栄寿さんの最中「みむろ」と、京都駅で期間限定のよもぎ生八橋を買ってきました。
みむろは、ほどよい大きさの最中で、皮がほどよりもっちり感があってぼろぼろ崩れず、なかなかおいしいです。よもぎ八つ橋は、草もちっぽい訳ですが、これも結構おいしくて、定番になればいいのになどと思っておりました。
帰りの東京駅のエキュートに入っていた雑貨屋さんが面白くて、旅行とは関係ないところで散財したりしましたが、とりあえず無事に帰宅です。
たぶん、筋肉痛が明日か明後日くらいに来ると思います。それが一番怖いな。
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