単語死2007年04月15日

言葉が、アスベストの破片のように、内臓に降り積もって細かな傷を作っていく。
刃物の傷のようにわかりやすくなく、ひとつひとつはごくごく小さな浅い傷だが、治癒するより先に新しい傷が作られていき、やがて私の息の根が止まる。
呼吸の繰り返しさえもが、次の傷を生むような気がする。