対訳ポー詩集 ― 2006年12月07日
対訳ポー詩集 アメリカ詩人選(1),加島祥造編,1997.1.16.赤306-2
ポーの詩そのものは、私の好みとは少し外れていて、あまりぴんとこない。かの有名な鴉も、鐘も、海底都市も、綺麗だし言葉の響きはいいし何がいけないということもないけれど、「私のものだ!」という気がしない。
ただ、この詩集では、それぞれの詩が書かれた背景や、その時のポーの状況などを引いて解説を行っており、それが面白い。ポーの妻が十数歳も年下で夭折したことなんて、さっぱり知らなかった。今ならロリコン呼ばわりされそうな(そして実際色々な伝記ではロリコン呼ばわりされているらしい)このポーの結婚を、編者は「変態的なものではなく、ごくまっとうに困っている母娘を助けようとした結果」と書き、また実際その記述には説得力がある。詩そのものより、この解説の方が面白いので、ぜひこの編者によるポーの伝記が読みたいところだ。
ポーの詩そのものは、私の好みとは少し外れていて、あまりぴんとこない。かの有名な鴉も、鐘も、海底都市も、綺麗だし言葉の響きはいいし何がいけないということもないけれど、「私のものだ!」という気がしない。
ただ、この詩集では、それぞれの詩が書かれた背景や、その時のポーの状況などを引いて解説を行っており、それが面白い。ポーの妻が十数歳も年下で夭折したことなんて、さっぱり知らなかった。今ならロリコン呼ばわりされそうな(そして実際色々な伝記ではロリコン呼ばわりされているらしい)このポーの結婚を、編者は「変態的なものではなく、ごくまっとうに困っている母娘を助けようとした結果」と書き、また実際その記述には説得力がある。詩そのものより、この解説の方が面白いので、ぜひこの編者によるポーの伝記が読みたいところだ。
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