図書室 ― 2006年08月07日
図書館も好きだけど、図書室が好きだ。だから、私は今でも「ライブラリー」をイメージすると、学校の図書室が浮かんでくる。
一番身近なライブラリーが学校の図書室だったからだろう。公立の図書館は私の実家の近くにはなくて、電車に乗って五駅くらいのところにあったから、全然身近ではなかった。
でもそれだけじゃなくて、当時、学校の図書室というのは人が少なかったのだ。特に私の通っていた小学校では閑古鳥が鳴いていた。中学高校は一貫校だったけど、図書室は教室とは違う、えらく古い棟にあって、しかも座って勉強できるようなテーブルのある広い部屋とは別に書庫室があった。書庫室の方は、本当に人の気配がなくて、私は壁際に設置されたヒーターに勝手に腰かけて、よくぼんやりしたものだった。その図書室のあった棟は、取り壊されて新しくなり、今はもうない。
たくさんの本と、私しかいないような空間が好きだった。だから、公立の賑わっている図書館は、何となく「自分の図書館」という感じがしない。
この間、夢の中にふと、古い中学時代の図書室が出てきた。どこに何の本があったか、今でも思い出せる。コンクリートの薄汚れた階段を上ってたどりつく、小さな屋根裏のような物置スペースも。
私の魂の一部は、あそこにあるのだなと思った。
一番身近なライブラリーが学校の図書室だったからだろう。公立の図書館は私の実家の近くにはなくて、電車に乗って五駅くらいのところにあったから、全然身近ではなかった。
でもそれだけじゃなくて、当時、学校の図書室というのは人が少なかったのだ。特に私の通っていた小学校では閑古鳥が鳴いていた。中学高校は一貫校だったけど、図書室は教室とは違う、えらく古い棟にあって、しかも座って勉強できるようなテーブルのある広い部屋とは別に書庫室があった。書庫室の方は、本当に人の気配がなくて、私は壁際に設置されたヒーターに勝手に腰かけて、よくぼんやりしたものだった。その図書室のあった棟は、取り壊されて新しくなり、今はもうない。
たくさんの本と、私しかいないような空間が好きだった。だから、公立の賑わっている図書館は、何となく「自分の図書館」という感じがしない。
この間、夢の中にふと、古い中学時代の図書室が出てきた。どこに何の本があったか、今でも思い出せる。コンクリートの薄汚れた階段を上ってたどりつく、小さな屋根裏のような物置スペースも。
私の魂の一部は、あそこにあるのだなと思った。
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