作陶展 ― 2010年05月15日
本郷のギャラリーで開催の、鈴木隆さんの作陶展に行ってきました。
http://www5.ocn.ne.jp/~gray/page1.html
鈴木さんの器に出会ってからもう10年が経ち、わが家の食器は鈴木さんのものが大半となりました。ひとりの作家さんの作るものでも、変遷があるので、昔の器と今の器では雰囲気が全く異なり、そしてわが家で使われているために恐らく新品だった頃とも違う風合いになっていると思います。願わくば、よい風合いになっていてほしいものですが。
鈴木さんご自身の言葉をお借りすれば、「個人性を越えた個性」というものが、鈴木さんの器には確かにあり、土の持つ、そう在りたかったであろう美しい姿を手助けして形作っているような、それでいて単純な無為自然を越えたアーティフィシャルな美しさもまた兼ね備えています。
今年は、友人のくろねこさんと、魚蹴さんもやってきて、あれやこれやと器を選んできました。
今年の東京の個展は、今週の水曜日までです。ご興味がある方はぜひどうぞ。
http://www5.ocn.ne.jp/~gray/page1.html
鈴木さんの器に出会ってからもう10年が経ち、わが家の食器は鈴木さんのものが大半となりました。ひとりの作家さんの作るものでも、変遷があるので、昔の器と今の器では雰囲気が全く異なり、そしてわが家で使われているために恐らく新品だった頃とも違う風合いになっていると思います。願わくば、よい風合いになっていてほしいものですが。
鈴木さんご自身の言葉をお借りすれば、「個人性を越えた個性」というものが、鈴木さんの器には確かにあり、土の持つ、そう在りたかったであろう美しい姿を手助けして形作っているような、それでいて単純な無為自然を越えたアーティフィシャルな美しさもまた兼ね備えています。
今年は、友人のくろねこさんと、魚蹴さんもやってきて、あれやこれやと器を選んできました。
今年の東京の個展は、今週の水曜日までです。ご興味がある方はぜひどうぞ。
和の石けん・黄蘗 ― 2010年05月15日

久しぶりに石けんを作ろうと道具を引っ張り出してきました。数年ぶりです。
はるか昔に買った苛性ソーダが、吸湿してカチカチになってましたが、何とか取り出しまして、強引に石けんを作ります。石けん作りは、苛性ソーダの扱いだけが厄介ですが、そこさえ乗り切ればお菓子作りに近い流れで、なかなか楽しいものです。
今回仕込んだ石けんは、米ぬか油をベースに、煮切りした日本酒を加え、ヒノキと青森ヒバの精油を香りづけに使いました。材料が全て国産の、メイド・イン・ジャパン石けんです。まぁ、苛性ソーダの原料までは確認しようがないので、これは勘弁していただくしかないですけど。
しかし、国産の材料のみで石けんを作るのは、なかなかの難事業です。
何しろ原料の油脂の段階でつまずきます。日本の原材料で作れる油って、実はそんなに多くないのです。石けんに使う量は500gとかですから、あまり高価でも現実的ではありません。
最初はごま油か椿油を使おうかと思ったのですが、出回っているもののほとんどは中国産やミャンマー産です。一応あることはあるのですが、かなり高価。あとは小豆島のオリーブオイルがありますが、あれも石けんにするにはちょっと高価です。
あと国産の油で現実的な値段なのは菜種油ですが、菜種油は石けんにすると固まりにくく、酸化しやすいという報告があって(食べるにはすごくいい油なんですけどね……)候補から外し。
結局、国産の米ぬかから抽出される米油(米ぬか油)ほぼ一択ということになりました。
オプションはまぁ、多少色々選択肢があるので、もう少し米油を使いつつオプションで遊んでみようと思います。
今回使った日本酒は、普通の純米酒ではなくて、「こんにちは料理酒」という料理酒です。料理酒と名がついていますが、普通の純米酒と同じくらい丁寧に作られ、しかも料理に使うためにアミノ酸の量を普通の純米酒の倍以上含まれるように仕込まれています。煮切る時に、とても甘いこっくりとした香りがするのですよ。
普通の純米酒でも全然かまわないのですが、私は自宅でお酒を飲まないので、純米酒を買っても余ってしまうので、これにしてみました。
精油も、国産のものは少ないですが、最近はアロマテラピーが普及したおかげで、国産の材料を使った精油も少しずつ開発されています。日本酒の石けんなので、升をイメージして、木の香りで。ヒノキをメインに、ヒバも入れてみました。
苛性ソーダが古かったのでどうなることかと思いましたが、何とか無事に型入れまで終わり、固まってきました。あとは乾燥させるだけです。
白い石けんになるかなぁと思ったのですが、米ぬか油と煮切ったお酒が淡い琥珀色だったので、できあがりの石けんも結構黄色が強くなりました。黄蘗色かなぁ。乾燥させるとまた色味が変わってくるので、できあがりを楽しみにします。
はるか昔に買った苛性ソーダが、吸湿してカチカチになってましたが、何とか取り出しまして、強引に石けんを作ります。石けん作りは、苛性ソーダの扱いだけが厄介ですが、そこさえ乗り切ればお菓子作りに近い流れで、なかなか楽しいものです。
今回仕込んだ石けんは、米ぬか油をベースに、煮切りした日本酒を加え、ヒノキと青森ヒバの精油を香りづけに使いました。材料が全て国産の、メイド・イン・ジャパン石けんです。まぁ、苛性ソーダの原料までは確認しようがないので、これは勘弁していただくしかないですけど。
しかし、国産の材料のみで石けんを作るのは、なかなかの難事業です。
何しろ原料の油脂の段階でつまずきます。日本の原材料で作れる油って、実はそんなに多くないのです。石けんに使う量は500gとかですから、あまり高価でも現実的ではありません。
最初はごま油か椿油を使おうかと思ったのですが、出回っているもののほとんどは中国産やミャンマー産です。一応あることはあるのですが、かなり高価。あとは小豆島のオリーブオイルがありますが、あれも石けんにするにはちょっと高価です。
あと国産の油で現実的な値段なのは菜種油ですが、菜種油は石けんにすると固まりにくく、酸化しやすいという報告があって(食べるにはすごくいい油なんですけどね……)候補から外し。
結局、国産の米ぬかから抽出される米油(米ぬか油)ほぼ一択ということになりました。
オプションはまぁ、多少色々選択肢があるので、もう少し米油を使いつつオプションで遊んでみようと思います。
今回使った日本酒は、普通の純米酒ではなくて、「こんにちは料理酒」という料理酒です。料理酒と名がついていますが、普通の純米酒と同じくらい丁寧に作られ、しかも料理に使うためにアミノ酸の量を普通の純米酒の倍以上含まれるように仕込まれています。煮切る時に、とても甘いこっくりとした香りがするのですよ。
普通の純米酒でも全然かまわないのですが、私は自宅でお酒を飲まないので、純米酒を買っても余ってしまうので、これにしてみました。
精油も、国産のものは少ないですが、最近はアロマテラピーが普及したおかげで、国産の材料を使った精油も少しずつ開発されています。日本酒の石けんなので、升をイメージして、木の香りで。ヒノキをメインに、ヒバも入れてみました。
苛性ソーダが古かったのでどうなることかと思いましたが、何とか無事に型入れまで終わり、固まってきました。あとは乾燥させるだけです。
白い石けんになるかなぁと思ったのですが、米ぬか油と煮切ったお酒が淡い琥珀色だったので、できあがりの石けんも結構黄色が強くなりました。黄蘗色かなぁ。乾燥させるとまた色味が変わってくるので、できあがりを楽しみにします。
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