稗のサラダ2009年08月04日

 昨日久しぶりにヒエを炊いたので、今日はそれでサラダを作ることにしました。
 と言ってもごくごく簡単なレシピ。みじん切りのタマネギと、角切りのトマト、角切りのきゅうりに軽く塩をして、味がなじんだところで、炊いたヒエを混ぜて、オリーブオイルで和えて、こしょうをかけます。
 たぶん、バジルや紫蘇を入れたりしてもいいのでしょうけど、今日は寄せ豆腐に紫蘇をのせたので、サラダの方は何も入れずに単純な味に。きゅうりは、らでぃっしゅぼーやで届いた高山きゅうりにしました。皮が少し硬くて、太いきゅうりですが、歯触りが柔らかくもさくっとしていて、普通のきゅうりにはない繊細な風味があります。
 白いクスクスのサラダのような出来になり、軽鴨の君がいたくお気に召していました。

直帰2009年08月07日

 吉祥寺にあるカフェに行ってみようと思って、久しぶりにひとりで外出したのですが、いざ吉祥寺に着いてみたら、カフェの地図がケアレスミスで参照できず。携帯電話で検索して、やっと見つけたマップはひどく小さくて、15分ほど迷ってようやく辿り着いたら、席が満席となっていました。
 吉祥寺には色々なお店があるのだから、そちらに行けばいいのですけれど、何だか人ごみを歩くだけでひどく疲れてしまって、結局そのままUターンで何もせずに自宅に戻ってしまいました。あ、電撃プレイステーションは買ったけどね。

 世間は夏休みで、人が出かけるようなところはどこも混雑です。
 とはいえ、私の引きこもり傾向が年々ひどくなるのは、それだけが原因でもないように思います。
 せめて引きこもるのが天国!と胸を張れるくらい、家の中がきれいだといいのですけれど。とりあえずもっとモノを捨てないといけないですね。

ベトナム屋台食堂 Maimai2009年08月08日

 軽鴨の君が、ここのチェーが食べたいと、連れて行ってくれました。江古田にあるベトナム料理屋さんのMaimaiです。
http://www.ecoda.jp/

 屋台食堂という名の通りキッチュな雰囲気のお店で、屋台とお店の中間のような感じです。
 お料理はどれも、ニョクマムとパクチーと各種ハーブの味わいを最大限に盛り上げつつ、味付けはくどすぎずキレ味よく、大変満足でした。ベトナム風お漬け物は、ショウガが効いていて、家でも作ってみたくなりました。

 チェーというのは、あんみつとかき氷を足して2で割ったようなもの、でしょうか。小豆や緑豆やフルーツ等々の様々な具材と、かき氷と、ココナツミルクをグラスに詰めて、がんがんかき混ぜて食べるもの……のようです。
 軽鴨の君のかき氷好きは結構な域に達しているようで、最近はおいしいかき氷と聞くとあちこちに飛んでいく感じになっています。

 今回食べたチェーは豆腐が入っていましたが、シロップ漬けのショウガが豆腐の匂いをおさえているので、デザートとしてまとまって、美味。
 ざくざくと混ぜて、さくさくと口に入れ、ふんわりと広がる味を楽しみ、喉を通る冷たさを愛でました。

裁断2009年08月11日

 増え続ける書籍に耐えかね、ついに整理Hacks!にならって、書籍を裁断してスキャンする電子化計画に着手しました。
 書類の電子化には欠かせないお供、ScanSnapを購入し、そして本を読み込ませるための裁断機も購入しました。Amazonで一番人気のPLUSのやつです。恐ろしく重くて、持ち上げるだけで人生終わるかと思いました。ハック系のアイデアは、基本的に技術系男性の視点で選ばれているので、非力な女性が実行する時に途方に暮れるということを想像だにしていないのが欠点です。
 と言ったら、色んな人に、裁断機は重くないと切れないのだと諭されましたが、その辺はそれこそ技術革新で何とかならんもんでしょうか。ユニバーサルアクセスってやつで。ひとつお願いします。
 まぁ本当は、全ての書籍が電子媒体提供オプションをつけてくれれば、一番なんですが。同じ値段で買いますから。ひとつと言わずみっつぐらいお願いします。

 そんな文句をぶつぶつ言いつつ、今日は20冊強の書籍を裁断してスキャンする作業をしましたが、裁断とスキャンの作業は実はとても楽でした。途方に暮れるほど重い裁断機のおかげで、本はざっくざっく書類状にできますし、スキャンはScanSnapが黙々と実行して勝手にPDFファイルにしてくれます。
 紙の量が膨大なので、いっぺんに読み込ませるコツがなかなかつかめず試行錯誤しましたが、どうやらまず少なめの枚数で読み込みを始めて、残りのページを様子を見ながら、もたれかけさせるように載せていくのがいいみたいです。
 途中で用紙の巻き込みに失敗したり、紙送りがうまくいかなかったりすることもありますが、ScanSnapの素晴らしいところはここで発揮されます。そういう時に最初からやり直すのではなく、うまくいかなかったページの確認をした後、そのページからやり直すことができるのです。助かります。

 実は面倒ごとのハイライトは、本を裁断しやすいように背表紙を取り外す作業と、スキャンの終わった本を古紙回収用にまとめる作業だったりします。

 このために、恐ろしく大きなヒートガンなる工業用熱風加工機を買ってしまい、これで本の背表紙をあぶって、糊をゆるめてからメリメリと引きはがす訳です。なんか家庭用ドライヤーくらいの大きさなのですかね、とか思って注文したら、業務用ドライヤーでもコレはないだろ、という大きさの代物がやってきてしまい、軽鴨の君にバレたらまた怒られると怯えたのですが、現物を見た軽鴨の君は全く平然として「ああ、そんな大きさだよ」と宣うたものです。工業製品については軽鴨の君は甘いのでした。やっぱり彼も技術系人間なのです。

 この、本をめりめりと裁断する作業は、愛書家が見たら子供を引き裂く光景に等しいのではないかと思います。
 私は本読みですが、全く愛書家ではないなぁと実感する瞬間です。もちろん、そんなことを考えることさえできない大切な本はありますが、大抵の本は私にとっては分解しても平然としていられるもののようです。自分の血肉であるにも関わらず。

 スキャンし終えた本を、古紙回収のために紐でまとめる作業も、また面倒なもので、紙の大きさがばらけると持ち運びにくいですし、あまり大量にひとまとめにすると持ち上げられなくて困ります。
 回収場所に持っていくためだけの台車が欲しくなりますが、さすがにそこまではできません。軽鴨の君は、ヒートガンとスキャナは許しても、台車は許さないでしょう、たぶん。

 そんなこんなでどたばたしましたが、総じて想像していたよりも簡単に作業できたので、この勢いで何とか大量の書籍を電子化してしまおうと思います。これで少しは部屋が片付く、といいのですが。

虎豆のバーグになるはずだったもの2009年08月12日

 ちょっと前に茹でた虎豆を冷凍してあったのを食べようかなと、バーグを作ることにしたのです。
 玉ねぎと舞茸を一緒に、フードプロセッサーでつぶして、小判型にして。フライパンでじゅーっと。

 ……と作ったのですが、ゆるゆるになってしまって、バーグになるはずが、フライパンの中で崩れて虎豆ペーストになってしまいました。
 たぶん、虎豆だけではタンパク質が足りなくて、うまくまとまらないのだと思います。小麦粉を入れればよかったなぁ。
 とはいえ、虎豆ペーストみたいなものに、トマトのみじん切りをのせて食べたら、これはこれで結構おいしかったので、まあいいとします。次はバーグになるといいのですが。

迷宮的、二2009年08月13日

「迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの」を読み終えました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4797354097/

 全三巻で完結とのことなので、これが中ということになるようです。
 感想としては、おおむね、1巻のときと同じでしょうか。
http://satominn.asablo.jp/blog/2009/04/12/4242238
 社会的なシステムの説明は1巻よりも進んで、リアリティが出て来ているように思えます。文章に、というより場面転換のやり方に癖がある書き手さんなので、そこをやり過ごせれば、総じて1巻よりも完成度の高い作品として楽しめます。
 あとは、次々人が現れてはどんどん死んでいき、また群像劇の必要上、登場人物が膨大なので、どうしても超重要人物以外は印象が希薄になるというか、把握しにくくなるのが難点です。
 読みながらマイ登場人物一覧を作成するのがいいのかも知れません。

 そして、1巻の時に感じた、ウィザードリィのゲームシステムをどこまでも忠実に再現していく物語の骨格が、この作品を良くも悪くも縛り続けているという感想は、2巻でも変わりませんでした。
 丹念に、命を金に換え死を日常に呑み込み続ける暮らしによって、人が少しずつ変わって(というより「壊れて」)いく様を描いていく手腕は相変わらず見事です。
 なのですが、もしそういう人の心を描きたいのだとしたら、ウィザードリィシステムにこだわるのも意味があまりないような気も、してしまうのです。
 もっと単純に、極めて危険な迷宮とそれを経済としてとらえる街がある、という背景だけを借りて、運営システムや障害といったものをまるごと創造し、ウィザードリィという共有言語に頼らない引力と重力を付与する試みにチャレンジしてもらいたかった。とはいえ、それはライトノベルズの分野ではさすがに困難かも知れず、言っても詮無いことでしょうけれど。

 2巻はあまり物語としては進行がないのですが、様々な謎(迷宮や地震の背景、「人類の剣」や遠州の正体)をどうやって全て収束させるのか、迷宮街に「囚われつつある」登場人物たちがどのような結末を迎えるのか、最後の3巻に期待しつつ待ちたいと思います。
 真壁くんは結局由加里ちゃんとどうなるのかなぁ。周囲からはお似合いと囃し立てられる笠置町翠とは結局同志のまま、というオチがリアルな気がするのですが、この物語の「リアル」がどこにあるのか、正直今ひとつ掴み切れていないので、どこに着陸するかは読みがたいものがあります。

冷蔵庫新調2009年08月17日

 先日、冷凍冷蔵庫を新調しました。前のものも10年選手とはいえ、特に壊れていた訳ではないのですが、調べてみたら今の技術革新は凄まじく、前のものより容量が増えているにも関わらず消費電力はかなり低くなっていたのです。
 前の冷蔵庫には、かなりキチキチに詰め込んでいる有様だったので、これをこのまま壊れるまで維持するより、容量が大きいものに買い替えて余裕をもった状態で収納した方が、色々な観点から見て省エネルギー・環境負荷軽減に役立ちそうだったので、踏み切りました。

 新しい冷蔵庫の配送が、半分くらい私の勘違いで、準備を全然していないところへやってきてしまい、中身の入れ替えやら台所の掃除やらで思わぬ時間のロスを業者さんに強いてしまいましたが、何とか無事に終了。
 そんなこんなで今は新しい冷蔵庫でがんばっていますが、まだ使い勝手がよくわからず、自動製氷機能とかもろくに使っていません。

 これだけの大物が新調されると、それに伴って掃除やら整理整頓やらが成されることもあり、気分一新となります。冷蔵庫に入れていない食材や、調理道具の整理も、それに勢いを得てちまちまと進み始めて、作ったことのない料理を作ってみたり、掃除をしてみたりと、やや望ましい兆候が見えております。
 この勢いのまま、台所の整理が満足いく状態まで進展し、さらには居間も片付いて、奥の封印の間となっている部屋も解放できるといい、のですが。
 まぁそのためにも、まだ終わっていない書籍の電子化も進めないといけないのですけれどね。

天地返し2009年08月19日

 今年の味噌の天地返しをいたしました。しなくっちゃ、と思ってから1週間ほどのびのびです。やれやれ。
 わが家の味噌は、廊下のクローゼットという過酷な環境でがんばっております。本当は温度があまり変わらない、やや涼しい冷暗所でやるものなのでしょうけれど、そんなものはどこにもありません。とはいえ、何とか毎年オリゼー様たちのおかげをもって味噌はできているので、このスパルタ環境で耐えていただきます。
 蓋を開けて重石をとってみると、白いカビが生まれ始めていますが、腐敗菌ではなく麹菌のようなので、えいえいと中に押し込んでしまいます。
 今年の味噌は少し水分が多かったのか、たまりがかなりの量出ていました。でも味噌自体は綺麗なきつね色で、若々しい香りがして、いかにもおいしそうです。
 とりあえず、あと3ヶ月ほど熟成を続けて解禁となります。それまで去年仕込んだ味噌で足りるはず、なのだけど。足りるといいなぁ。

口内炎2009年08月21日

 最近ほとんどできず、できても1-2日で治っていたのですが、久しぶりに長引く口内炎ができました。
 ビタミンB複合体サプリを摂取し、こまめにうがいしているのですが、なかなかよくなりません。蜂蜜を塗ると、顔が無表情になるくらい痛みます。

 これに引っ張られる感じで気力が低下しているらしく、ここ数日進んでいた部屋の片付けや各種家事も、まるで追突事故で起こった渋滞のごとく停滞し始めました。

 何だか私の生活は、こんな感じの数歩進んでは後退し、の繰り返しです。もしかしたら誰でもそうなのかも知れませんが。この後退にめげたり、キレたりしないで淡々と粛々と歩いて行くことが、生きるということのコツのような気もします。

ぬか床2009年08月25日

 性懲りもなく、またぬか床を作り始めました。三度目です。
 買ったぬか床と、作ったぬか床、どちらも経験があるのですが、うまく管理できなくてさようならとなりました。ぬか漬けは大好きなのですけれどねぇ。それなりに毎日かき混ぜていても、不意にバランスが崩れるのか駄目になることがあるのが、悩ましいところです。

 とりあえず作ったのは400gくらいなのですが、これくらいの少量だと安定するのに時間がかかる気がします。本当は2kgくらい作った方が楽なのですけれど、そうすると大量にぬか漬けができてしまうので維持が大変。
 とりあえず今はまだ捨て漬けをしている段階です。粉っぽい、香ばしい感じのぬかの匂いが、だんだんと湿って酸味のある「ぬか床の香り」になっていきます。
 それでも気に入った香りになるまではまだまだで、今回の床はちゃんとできるかどうかは予断を許さないところ。どうなるかなぁ。その後音沙汰がなくなったら、駄目だったということで、深く追求しないでください……。