薄暮 ― 2006年08月28日
残暑が厳しくて暑い暑いと言っているうちにも、季節の女神はさっさと衣更えを済ませ、次の準備に入ります。
空気が重くてまだ暑いな、なんて思っていると、意外なほど早く日は暮れて空が昏くなっていることに気付きます。いくら本を読んでいても構わない気分にさせられるほど昼が長かった夏は、もう過ぎているのだと思うのが、今くらいの夕暮れです。
秋は夕暮れ、とのたもうたのは清少納言ですが、秋というと夕暮れのイメージが強いのは彼女の名文のためだけでなく、さくさくと鋏で切られるように短くなっていく昼間と、その分長く空を染める夕陽のせいなのでしょう。
昔、抑鬱状態が長く続いて、人が元気よく活動する朝や昼に耐えきれなかった頃、夕暮れは「今日も生きて昼をやり過ごしたよ」というご褒美でした。
今は「何もしないでこんな時間!」と思うことも多いけれど、そう思えるのは紛れもなく、恵まれている証拠なのでしょう。
空気が重くてまだ暑いな、なんて思っていると、意外なほど早く日は暮れて空が昏くなっていることに気付きます。いくら本を読んでいても構わない気分にさせられるほど昼が長かった夏は、もう過ぎているのだと思うのが、今くらいの夕暮れです。
秋は夕暮れ、とのたもうたのは清少納言ですが、秋というと夕暮れのイメージが強いのは彼女の名文のためだけでなく、さくさくと鋏で切られるように短くなっていく昼間と、その分長く空を染める夕陽のせいなのでしょう。
昔、抑鬱状態が長く続いて、人が元気よく活動する朝や昼に耐えきれなかった頃、夕暮れは「今日も生きて昼をやり過ごしたよ」というご褒美でした。
今は「何もしないでこんな時間!」と思うことも多いけれど、そう思えるのは紛れもなく、恵まれている証拠なのでしょう。
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