些末事 ― 2006年04月21日
ヨモギと緑茶の浸出液(ホワイトリカーで成分を溶かしだしたもの)に少しの蜂蜜、ジャスミンの精油を入れた化粧水を作る。
机を拭いて、それから床を軽く拭き掃除。
粉だし用に、昆布と鰹節をミルで細かくする。
お風呂を石けんで掃除。
茶香炉でローズマリーを焚いて、青っぽい少し尖った香りを吸いこむ。
ごはんを土鍋で炊く。
そういう小さなことを積み重ねて、すっかり落ちこんだ自分の日常性と心をちょっとずつ引き上げる。
周囲が楽しく盛り上がっていることに、自分が全然心動かない。
花が咲いて太陽が照っているけれど、外に出かけることができない。
細かいボランティア作業を続けるうちに、不意に疲労が行動力を上回る。
そんな風に、些末なことに少しずつ切り刻まれて心は滅びていきそうになるけれど、些細なことを縒り合わせていくことで、心を引き上げる命綱を編むことも、できないことではない。
そうやって、普通の人々は、毎日生きていく。
生きていてくれるだけで、褒められてしかるべきではあるまいか。この、生きることをやめる理由に事欠かない、世界の中で。
机を拭いて、それから床を軽く拭き掃除。
粉だし用に、昆布と鰹節をミルで細かくする。
お風呂を石けんで掃除。
茶香炉でローズマリーを焚いて、青っぽい少し尖った香りを吸いこむ。
ごはんを土鍋で炊く。
そういう小さなことを積み重ねて、すっかり落ちこんだ自分の日常性と心をちょっとずつ引き上げる。
周囲が楽しく盛り上がっていることに、自分が全然心動かない。
花が咲いて太陽が照っているけれど、外に出かけることができない。
細かいボランティア作業を続けるうちに、不意に疲労が行動力を上回る。
そんな風に、些末なことに少しずつ切り刻まれて心は滅びていきそうになるけれど、些細なことを縒り合わせていくことで、心を引き上げる命綱を編むことも、できないことではない。
そうやって、普通の人々は、毎日生きていく。
生きていてくれるだけで、褒められてしかるべきではあるまいか。この、生きることをやめる理由に事欠かない、世界の中で。
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