春風 ― 2006年04月03日
春の風、と書くと、桜色のたおやかな微風が、美人が着た和服の裾のごとき感触で頬を撫でる……みたいな妄想がありますが(私だけ?)実際に春が来て風が吹いてみると、そんなのは大間違いだと思い知ります。
春は強風の季節です。
今日もものすごい風、辺りかまわず抜けていく勢いに窓は鳴りっぱなし、幟や立て看板のたぐいはことごとく打ち倒されていました。漫画だったら頭の上に星がくるくる回っていそうな風情で。
私の知り合いには、春になると調子が悪くなる春嫌いさんも、桜が咲くと元気が出てくる春好むさんもいますが、どちらにせよ「別にどっちでもいいよ、春なんて」という態度を許さない押しの強さが、春にはあります。春は特別なんですね。
私のイメージする春の女神は、楚々とした美女ではなくて、ジャンヌ・ダルク風の鎧をまとった色白の美人です。鋭く容赦がなく勢いがあって美しい。
それなのに、春を待ち望んでいる間は、あるいは春が過ぎ去ってしまった後は、何だか穏やかでぬくぬくとした柔らかく甘く心地よいもののような錯覚を抱いてしまうのは何故なのでしょうか。
その理由はわからないけれど、人生のある時期を春にたとえる気持ちと、似たようなものなのでしょうね。
春は強風の季節です。
今日もものすごい風、辺りかまわず抜けていく勢いに窓は鳴りっぱなし、幟や立て看板のたぐいはことごとく打ち倒されていました。漫画だったら頭の上に星がくるくる回っていそうな風情で。
私の知り合いには、春になると調子が悪くなる春嫌いさんも、桜が咲くと元気が出てくる春好むさんもいますが、どちらにせよ「別にどっちでもいいよ、春なんて」という態度を許さない押しの強さが、春にはあります。春は特別なんですね。
私のイメージする春の女神は、楚々とした美女ではなくて、ジャンヌ・ダルク風の鎧をまとった色白の美人です。鋭く容赦がなく勢いがあって美しい。
それなのに、春を待ち望んでいる間は、あるいは春が過ぎ去ってしまった後は、何だか穏やかでぬくぬくとした柔らかく甘く心地よいもののような錯覚を抱いてしまうのは何故なのでしょうか。
その理由はわからないけれど、人生のある時期を春にたとえる気持ちと、似たようなものなのでしょうね。
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