彼岸2005年12月27日

軽鴨の君のご実家にいた、優雅なシルバーチンチラペルシャが、今日突然彼岸へ行ってしまった。
たぶん寿命だろうと思う。もう15歳だったのだから。2-3日前から急に衰え、最後は飼い主さんの腕の中で息を引き取ったそうだ。幸福な、今は人間でも滅多に与えられないような、静かな最期。
動物が彼岸へ行く時には、決して迷いがないそうで、どんなに愛し愛されなついていたペットであっても、最も美しかった時の姿で魂が抜け出たかと思うと、振り返りもせずに行くべきところへ走っていく、という目撃談を聞いたことがある。この話が真実かそうでないかをとやかく言うことには、あまり意味がない。ただ、ぐずぐずと振り返るのは、きっと人間だけなのだろう、とは確かに思う。彼らは、行くべき処へ行き、そこから愛するコンパニオンを見守る方がどれだけ自然で尊いことか、わかっているのだ、たぶん。

ここ数日、こわばるほどに寒い代わりに、空は澄んで、東京でも星が見える。オリオンやシリウス、金星や火星や木星や土星。
今日は年末の準備で買い物に出かけ、にぎわう商店街を通り抜け、野菜をたくさん買ってきた。明日からおせち料理を作る。